FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2019/12
≪11  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   01≫
ルーム
 先月末、朝霞市の行方不明だった女子中学生が二年ぶりに発見され、日本中を驚かせた。本作はアメリカで起きた同様の誘拐監禁事件を元に製作されたもの。とある住宅街の中にある小さなワンルーム物置に二人の母子が暮らしていた。母ジョイと5歳の息子ジャックの二人だった。ジャックは生まれてから一度もこのルームから出たことはなかった。二人は、毎週この部屋に来るニックに、食料などの必需品を揃えてもらっていた。ジョイは7年前、17歳の時ニックに言葉巧みに騙されて誘拐されたのだった。それから7年間に渉り監禁され続けたのだった。ジャックは女の子のように髪が伸びていた。二人は運動不足を解消するため、ストレッチをし唯一の情報源であるテレビを見たり、本の読み聞かせで過ごしていた。ジョイは、かつて脱出を試みたが、結局はニックに暴行されてしまったのだった。部屋には電子ロックが内と外にあり、ニックだけが部屋に来るのだった。ジャックが5歳の誕生日を迎えて、再度脱出を実行しようと決意するジョイ。それは、「モンテクリスト伯爵」をまねて、ジャックを逃がそうとするものだった。計画は何とか成功し、ジョイも救出される。しかし、駆けつけた両親は、離婚していた。7年間も監禁生活を強いられたジョイは、神的に追い込まれていった。一方、ジャックもまた、現実世界に時間をかけて少しづつ慣れていった。
 生まれてから、ジャックの全世界は「ルーム」の中だけで、外界が見えるのは部屋の天窓か見える空だけだった。さらに、現実世界とテレビで見る世界と関連づける困難さが描かれる。かつて、アメリカのニュース再現のテレビ番組で、モデルの親子の放送を見た。映画では、被害者の女性の両親が離婚し、会いに来た父親が自らの孫ジャックの顔を直視しないという場面があった。この父親は娘に起こった事態を受け入れることができないことで、結局この家から早々に帰っていくあたりに、被害者はどれぐらいになるのだろうかと、思った。


監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー、トム・マッカムス

2015年米映画                              上映時間:118分
あん
 酒場で働いていた千太郎は、酔っ払いの客の喧嘩を仲裁しようとして、逆に自らが暴力を振い、傷害罪で刑務所に入っていた。出所後、世話になった人が経営していたどら焼き屋「どら春」を引退すにあたって、後をまかされていた。近くに学校もあり、何とかやれていた。ある春の日、店に高齢の女性が貼ってあった「アルバイト募集」の紙を見て「雇ってもらえないか」と訪ねてきた。千太郎はけっこうきつい仕事だから無理だと断り、どら焼きを1個渡した。しかし、その女性は数日後、自分が作った「あん」を持参して食べてみてと言う。そのあんを食べて、千太郎は驚いた。とてもおいしいのだ。そこで、千太郎は、これだと思い、彼女を雇うことにする。その女性は吉井徳江といい、「あん」作りに専念することになった。というのは、徳江は病気で指が変形していて、接客は無理だと判断したからだ。徳江は、千太郎にあんの作り方を一から伝授する。それは、あずきの持っているうまみをやさしく引き出すというものだった。このあんの評判はよく、売上げも順調に伸びていった。この店の常連の中学生ワカナは母子家庭で、経済的に厳しい状態に置かれていた。そのため、「どら春」に級友と寄り、どら焼きを食べワカナだけを残し、他は塾に行くのだった。ワカナは帰宅する際、どら焼きの皮の失敗作を貰っていた。ある日千太郎は、店のオーナーから徳江がハンセン病ではないかという噂があるので、辞めてもらって欲しいというものだった。こうして、店を辞めた徳江だった。ある日、ワカナがマンションで飼っていたカナリアを持ってどら春を訪ねてきた。そして、千太郎に徳江の元に一緒に行って欲しいと頼むのだった。残された徳江の住所は、ハンセン病の元療養所だった。そこで、すっかり老け込んだ徳江と親友の佳子が迎えてくれた。二人は療養所で和菓子作りをしていたのだ。ワカナは徳江にカナリヤを飼って欲しいと頼み、二人は帰宅した。その後、療養所を訪ねた千太郎とワカナは徳江が亡くなっていた。徳江は千太郎に、カセットテープに声の便りが残されていた。
 どりあん助川の原作を数年前に読み、これはいいと思った。今回これを河瀬直美監督によって映画化された。原作同様ハンセン病に対する偏見と元患者たちのやるせない状況が描かれている。キャストも樹木希林と孫の内田伽羅、さらには浅田美代子が「時間ですよ」以来の樹木との共演ということも思い起こされた。それはさておき、日本では法律で、ハンセン病患者は強制隔離され、療養所に収監されてきた。戦後の1947年にはプロミンという特効薬が使われ、患者は完治したものの、1996年までいわゆる「らい予防法」は存続していた。こうしたなかで、厳しい差別の結果元患者は名前を変えたり、療養所をでても家族が受け入れてくれないなどの差別存在した。こうした現実を踏まえてのこの作品は、これまでの邦画の伝統を踏まえ、低予算であっても、きちんとした主題を訴えていて評価できよう。前回述べたように、現在多くの邦画の酷い状況とは一線を画す作品だと思う。
 

監督:河瀬直美
出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、水野美紀、浅田美代子

2015年日、仏、独映画                     上映時間:113分
進撃の巨人 前・後編
 かつて、突然巨人たちが出現し、人類の大半は食われてしまう。このため、文明は崩壊しまし、残った人類は高い壁を三重に築き、その内側で暮らし始めた。一番内側は富裕層が、二番目は商工地区、三番目は農業地区となっていた。
幼い頃両親を亡くしたエレンは、職場を転々としていた。親友のアルミンは家業の農業を継ごうとしていた。エレンの恋人ミカサはあてもなく過ごしていた。ある日、3人は丘の上に登り、不発弾を眺めていた。すると、不発弾に海をバックにしたビキニ姿の女性が描かれていた。3人は、海が実在すること知り、壁に登って外の世界を見てみよう試みる。しかし、壁を守るソウダに制止されてしまう。すると、突如壁から巨人が顔を出し、壁の一部を壊してしまう。すると、そこから大勢の巨人が侵入してきた。そして大勢の人間が巨人に食われてしまった。エレンはミカサと逃げたが、一人取り残された赤ん坊を助けようとしたミカサは姿を消してしまった。2年後生き残った人々は、調査隊を結成し巨人との戦いにのりだす。エレンとアルミンも調査隊に入った。隊にはジャンや、力持ちのサンナギ、子持ちの女性のヒアナなどがいた。訓練を終えた調査隊は、夜間に出発した。休憩時間中に赤ん坊の声を聞いたヒアナが、廃墟に入るとそれは巨人の赤ん坊だった。すると、巨人たちが現れるが、そこにシキシマとミカサが現れて、次々に巨人を倒していった。ミカサとの再会を喜ぶエレンだったが、ミカサは腹に巨人に食われた大きな傷跡があり、シキシマと親密そうだった。アルミンは大食いの美女サシャと仲良くなる。調査団長クバルは、残っていた爆薬をトラックに積み込み壁の穴を塞ごうとしようとしていた。しかし、トラックは何者かに奪われ、爆発してしまう。周りを囲まれた調査隊は行き場を失い、エレンは巨人と闘うことを決意する。そして、アルミンが巨人に食べられようとするところを助けるが、エレンはは巨人に食われてしまう。そして、今度はミカサが危機に陥っていたところ、エレンを食べた巨人から別の巨人が現れ、巨人を次々と倒していった。
この巨人こそエレンの姿を変えたものだった。
 続編のエンド・オブ・ザワールドではエレンの小さかった頃のエピソードが描かれ、父親からある注射を打たれた後、秘密機関に襲われる。その時、エレンを助けたのがソウダだった。そうした過去を持っていたこともあってか、巨人に変身したエレンはクバルに「お前は巨人か人間かと責められる」。危うく殺されそうになったエレンを助けようとしたソウダが殺されてしまう。すると、鎧型の巨人が現れ、クバルたち政府軍を一掃してしまう。そして、エルミン、ミカサ、ハンジたちはかろうじて逃げ出した。一人エレンだけは鎧型巨人に連れて行かれた。エレンが目を覚ますと、そこは白い部屋だった。そこに現れたシキシマが巨人の謎について語った。それによると、巨人は人間が作り出した人間だという。それは、兵器として作られたが、巨人になれなかった者が自ら壁の中に籠もったという。そして、わずかな支配者たちだけが巨人の秘密を握り、今回の巨人騒動も政府による自作自演だった。そして、シキシマは政府の支配から解放しようと革命を起こそうとしていた。シキシマから革命のためには現在の人間の犠牲もやむを得ないという主張に対抗してエレンはシキシマと対決する。すると、シキシマが鎧型巨人に変身した。エレンも巨人に変身して二人は闘う。こうして、死力戦が展開する。
 原作は知らないが、あえて映画化し、しかも最近の邦画で流行の前後編と2作に分けての公開なのだが、2作あわせて185分なので、初めから1本にまとめることも可能だったろう。CGや特撮については、初めから期待していないのでとやかく言うつもりはない。ただ、キャストというか演技人のひどさはどうしょうもない。こんな程度の映画では、情けなさはどうしようもない。現在の邦画はテレビのリメイクとか本作同様コミックの映画化が主流となっている。しかも、ジャニーズやAKB、エクザイルなどが主役といったものばかりで、最初から興味もわかないものばかり。とは言え、お隣の韓国でもけっこうコミックやリメイクものがあるが、アクションものは日本より迫力もあり見応え十分な作品がけっこうある。せめて、日本でももっとがんばって欲しいという思いで一杯だ。本作も情けないということしか残らない。


監督:樋口真嗣
出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼

2015年日本映画                   前編98分、後編87分
リリーのすべて

続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転
 2005年、金融トレーダーのマイケルはヘッドホンでヘビメタを聴きながら、不動産抵当証券の事例を何千も調べていた。そこで、返済の見込みが少ない住宅ローンを含む金融商品(サブプライム・ローン)が数年以内に債務不履行に陥る可能性があることに気付いた。しかし、この予測は、ウォール街の銀行家や政府の金融監督機関から相手にされなかった。そこで、マイケルはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)という金融取引に目をつけた。マイケルの戦略を知ったウォール街の銀行家ジャレットはヘッジファンドマネージャーのマークを説得して、CDSに大金を投じるように勧めた。さらに若い投資家の二人によって資金を提供しCDSに参加する元銀行家のベン。ディスプレイを細かくチェックするマイケルを除いて、ジャレットとベンは彼らのスタッフを使い、サブプライムローンのバブル状況を調査する。すると、ローンは犬の名前でも融資が受けられるという超ユルユルの審査で、当面の返済利率が低く設定されている。それで、金利が上がる頃には不動産の価値が上がり、住んでいる住宅が買い入れ価格より遙かに高く売れるという話を当事者たちが皆信じているということを知る。しかもサブプライムローンの中身が、返済が難しい相手にも売っているという事実に驚愕してしまう。
三年後、住宅ローンの破綻をきっかけに市場崩壊の兆候が表れ、マイケル、マーク、ジャレット、ベンは大勝負に打って出る。この結果金融破綻が表面化し、世界を巻き込んだ危機が表面化した。
ベンを頼った二人の若い投資家は、一攫千金を現実のものとしようとしてはしゃぐが、ベンが「この裏では、多くの人々が職を失い、家をなくすということになるのだから、はしゃぎすぎるのはどうかと思う」と言い放つ。あのリーマンショックの裏側を描いた本作は、専門用語が飛び交い、結果はわかるのだが、どういう仕組みというところまでは、正直あまりよくわからなかった。それでも、圧倒的多数がこんな現実が将来するとは思っていなかっただろうことを見つけて、金融界のルールに則って巨万の利益を得るという。誰もが後になれば、そうだと思ってしまうものだが、世間の冷ややかな目に対抗して我が道をゆくことが、成功につながるということなのだ。


監督:アダム・マッケイ
キャスト:クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、メリッサ・レオ、ハミッシュ・リンクレイター、ジョン・マガロ

2015年米映画                        上映時間:130分
プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -