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となり町戦争
 地方の小さな町である舞坂町に住む北原は、旅行会社「ツーリストスカイ」に勤務する。小さな家に一人暮らしで夕食は近所の食堂ですましていた。そんなある日ふと目にした広報に驚いた。そこには「舞坂町は、となり町の森見町と戦争をします。開戦日は5月7日、終戦予定は8月31日」と書いてあった。開戦日となっても、何ら変わったこともなくその後も普通に生活していた。開戦12日目、突如北原の携帯電話が鳴った。すると女性の声で「私、対森見町戦争推進室の香西と申します。お仕事中に申し訳ございません。送らせていただいた辞令交付式の案内の件でお電話差し上げました・・・」と言うのであった。何が何だか分からず、北原はその辞令交付案内を探しだした。さらに夕食時に見た広報紙には対森見町戦争で12名の戦死者が出たことを報じていたことも思い出し、舞阪町役場に確認に行ってみた。すると、電話をしてきた香西という女性がいた。彼女の説明によると、実際に戦争はおこなわれており、役場の業務として彼女も関わっているというのだ。翌日、舞阪町役場で辞令交付があり、北原は特別偵察業務に従事し毎日の通勤の行き帰りに目にした事柄をレポートとして報告するというものだった。そして、開戦26日目の夜、突然北原の家を香西が訪ねて来て「これから、敵地内への潜入偵察に変わります。私と結婚していただくことになりました。」 というのだ。そして、二人は夫婦を装い森見町のアパートを特別偵察分室として暮らすことになった。任務分担表には、朝食係からはじまって事細かな分担が決められていた。そうした偽装結婚の日々でも、ある夜二人は結ばれてしまう。北原は香西への気持ちを抑えきれなくなっていた。そんななか、香西から緊急の電話で、北原は森見町のアパートから、偵察業務に関わる書類を持って脱出するように言われた。そして、はじめて戦争の渦中に巻き込まれるのだった。
 原作の小説とは違った結末になるものの、となり町との戦争というシュールな設定だが、淡々と戦争業務を遂行していく町長以下役場の職員の姿が不気味だ。特に余貴美子演ずる戦争推進室長が、横柄な態度で町民を戦争へ巻き込むことに何の痛みもなくおこなっている。そもそも何のための戦争という説明も不十分で、町長らの思惑で戦争が始められるという設定や、森見町の闘争心育成木といったあたりにかつての神風といったことがメタファーとして使われているようだ。そうした戦争という局面に、自らの思いを封印し身を委ねていく怖さを淡々とかつコミカルの描いている。原作のそうした延長で再び戦後の日々も続くが、映画では北原が人間としての叫びを上げて終わっている。この点は評価が分かれるのではないだろうか。


監督:渡辺謙作
出演:江口洋介、原田知世 、瑛太
2006年日本映画  上映時間114分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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