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幽閉者 テロリスト
 1972年のテルアビブのロッド国際空港事件は、学生時代だが、鮮明に覚えている。3人の赤軍メンバーが自動小銃を乱射し、内2人が手榴弾で自決、唯一岡本公三が生きて逮捕されたという事件であった。岡本は「よど号ハイジャック事件」で北朝鮮に渡った岡本武の弟であること。また自決した奥平剛士の戸籍上の妻が重信房子であることなどが報じられたものだ。この岡本公三をモデルにしたのが、「幽閉者テロリスト」である。
 映画はアラブに渡った日本人3人の活動家たちは、パレスチナのゲリラ部隊とともに武装訓練に従事していた。そして、イスラエルの空港でイスラエル武装警備兵を殲滅すべく、自動小銃と手榴弾で戦うべくゲリラキャンプを後にした。そこには、林檎の可憐な花が咲いていた。空港での銃撃戦で負傷した二人は相次いで手榴弾を爆発させ自決した。残されたMも手元の2個の手榴弾をひとつは、警備兵めがけ投げ残りを自決用にピンを引き抜いたのだが、不発。すぐさま駆け寄った兵備兵に逮捕された。「殺せ」「死なせてくれ」と叫ぶM。しかし、逮捕された彼を待っていたのは、過酷な拷問であった。両手を鎖で固定され、真っ暗で小さな箱状の中につながれ、食事も手を固定したままの犬食い状態。しかも、水すら満足に与えられず、排泄も垂れ流し状態で、時々水を掛けられるのだった。さらに、自白剤をはじめとした、大量の薬物を注入される。そして、水滴を頭の上に何時間も落とし続ける。こうしたなか、死にたいという願望にとりつかれるM。本当はあの闘いで、死んでオリオンの三つ星になるんだという思いがつのるのだった。そして、次の作戦について自白すれば、拳銃を渡すという言葉に乗せられてしまう。しかし、作戦は変更しており、渡された拳銃をこめかみに向け引き金を引き続けるが、弾丸は入っていなかった。それからも続く、拷問にしだいに精神をむしばまれていくM。すると、19世紀フランスの革命家ブランキやルパシカを着て鎌とハンマーのソ連国旗をマフラーにした男などの幻影と話すM。そして、悔い改めろ執拗に責める教戒師。しだいに現実と空想、過去の回想とがかけめぐる。
 今日のアルカイダをはじめイスラムの「自爆テロ」の先駆となったのが、テルアビブ・ロッド国際空港事件であったことは、言うまでもない。また、9.11もかつての神風特攻隊の大型版と言えよう。こうした命を的にした戦術が日本で考案され実践されてきたことが、今日にまで引き継がれているというのも、考えさせられる。ともあれ、映画ではすさまじい拷問と薬物の投与で精神が瓦解していく一方で過去に思いをはせつつ、死ぬことで完結する闘いという思いに突き動かされながら、精神世界での葛藤が重苦しい音楽の中で展開する。田口トモロウの怪演が光っていた。


監督:足立正生
出演:田口トモロヲ 、PANTA 、荻野目慶子
2006年日本映画  上映時間113分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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