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シッコ
 「華氏911」以来のマイケル・ムーア監督のアメリカの医療制度を巡るドキュメンタリー。冒頭、アメリカに5000万人いるといわれている医療保険無加盟者の男性が病院に行けば大金を取られるので、その金がなく、ぱっくりあいた足の膝付近を自らが針で縫合している場面が出てくる。その後、彼は医療保険に加入している人々を紹介する。彼らはガンなどの重い病気に罹り、保険で適切な治療を期待していたが、保険会社からは、お抱え医師たちによる治療を妨害して、結果的に死に追いやられた人々の姿を映し出した。アメリカは先進国で唯一公的な医療保険がなく国民皆保険ではないのだ。それで、こうした医療保険は民間が取り扱っているのだ。例えば交通事故で救急車で病院に運ばれた際、保険の条項で救急車を使用する場合あらかじめ連絡すしなければならないという一項があるため、救急車の費用(アメリカではこれも有料)を事故で負傷した本人負担となるというのだ。こんな状況のアメリカから、ほんの一跨ぎ隣国カナダに行くと事情は一変する。ここカナダでは、医療費は全て無料だ。さらに、ヨーロッパのフランスでも全て医療費は無料。さらにそれは、外国人にも適応される。また、子育てにおいても、医療は無料ということに加えて、新たに母親になった女性に子育て支援の女性が週に2、3度訪問支援で子育てのアドバイスをはじめ、様々な家事の手伝いをしてくれる。さらに英国でもフランス同様、医療費は無料。低所得者には、病院までの交通費まで逆に支給してくれる。引退したイギリスの元政治家は「こうした医療制度は1948年からおこなわれている。それは、第二次世界大戦で多大な被害をうけたなかで、互いに助け合おうという相互扶助の精神から始められたもので、民主主義の根幹だ」と話す。フランスでも、こうした医療制度を多くのフランス人たちが支持し、何かことあるごとにデモなどの示威行動によって政治家たちに訴えるという民主主義の原則を行使しているというのだ。それにくらべ、アメリカでは大学に行っても多くの学生たちが借金を背負い込まされ、その結果従順な労働者として生きて行かざるを得ないという現実を対比させる。こうした一方、9.11テロでグランド・ゼロでの救出や、その後の支援活動に従事した地元の消防や警察以外の人々に対して、寄付で運営する救援基金は、厳しい査定がある。それで、健康を害した人々が充分な医療を受けられず、苦しみ続けていることも明らかにされる。しかし一方、このテロを実行したとされるアルカイダ系のグループをはじめ多くのイスラム系活動家たちは逮捕されると、キューバのなかにあるアメリカ領、ガンタモナ刑務所に収監されている。そんな彼らは、ここにある最新の設備とスタッフで医療サービスを受けている。そこで、ムーアは医療難民たちとアルカイダと同様な治療をやって欲しいと訴えるだった。しかし、一切無視され、ムーア一行はキューバに上陸しハバナの病院を訪ね、多くの疾病に苦しんでいることを説明すると、最新の医療機器を使っての治療を受けることができたのだ。また、インタビューには
ゲバラの娘が医者となっていて、キューバの医療状況を説明する。
 かつて、ヒラリー・クリントンはファースト・レディ時代、国民皆保険を導入すべきだという主張をしていた。しかし、この提案に対して「社会主義」的だといった的外れな批判を含め非難の集中砲火を浴びた。それで、その主張を引っ込めると、こんどは手の平を返すように医療保険会社から、ヒラリーのもとに政治献金が多くよせられたという。今年、「シッコ」が米で注目されたのを受けてか、来年の大統領選にむけ、ヒラリーが久方ぶりに国民皆保険を主張したという。負けじとオバマも、同様の主張をし始めたという。それはともかく、日本の健康保険も小泉政権で、三方一両損という例によってわけのわからない例えを引っ張り出し、医療制度を改悪した。老人医療を無料から本人負担を強いたり、一般の本人負担を2割から3割にしてきた。こうした一方で、格差拡大のなか、国保税の滞納者が増えている現状があり、国民皆保険の原則下でありながら、保険証をとりあげられている人もいるという。小泉・竹中のアメリカ追随新自由主義路線で郵政民営化も含めただただアメリカを利し、アメリカ型格差社会への道を切り開かれてしまい、医療においても自己責任という、政治が自らの任務を放棄してしまうという現状になっている。それは、年金問題でも明で、官僚たちが天下る財界へに対しては優遇税制をはじめ、税金を使っての仕事の発注という構造、そこに介在する政治家たち。松岡問題の闇もうやむやのまま、こうした政・官・財の癒着は依然として揺るがない。この映画を観ただけで、いろいろ考えさせられてしまった。

監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア
2007年米映画  上映時間:123
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テーマ : シッコ
ジャンル : 映画

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