FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2018/09
≪08  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   10≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ジミー、野を駆ける伝説
 「麦の穂をゆらす風」で、アイルランド内戦から英愛条約が締結されたことを巡る兄弟の対決を描いたケン・ローチ監督が、同じ時代を再び描いた。
 1921年英愛条約が締結された頃、ジミー・グラルトンは警察に追われアメリカに逃げざるを得なかった。それから10年、世界恐慌に見舞われた米国からジミーは久しぶりに帰国した。しかし、10年前故郷を離れる際、別れた恋人のウーナは現在は人妻で子どもも二人いる。しかし、村の若者たちはかつてジミーたちが作ったホールの再開をして欲しいと言う。この若者たちのなかには、かつて内戦で敵対した男の娘もいた。彼らは、カトリック教会で、がんじがらめにされていた。しかし、伝統のアイリッシュダンスや音楽、絵画やボクシングなどをするためのホールを必要としていたのだった。そこで、皆の協力で荒れ果てたホールの再開にむけ力を合わせる。ジミーは、完成したホールにアメリカから持ってきた蓄音機とレコードを披露する。皆、その音に感動する。そして、ホールでは連日様々な取り組みがおこなわれる。これに対して、教会の神父はホールに出入りする人々をチェックし、日曜日の礼拝で発表する。すると、若者の親のなかにはホールに行くなと鞭で打たれたりした。そして、こうしたなかでジミーこそが皆を煽っているとして、様々な嫌がらせをする。そんななかでも、ジミーとウーナとの切ない思いが募るがどうにもならない。すると、法務大臣の命令でジミーを国外追放にするという一方的な命令が出る。間一髪、警察の逮捕を免れるが、ついに捕まり即日国外追放が実施される。しかし、それを聞きつけた若者たちが自転車で駆けつけ、ジミーとの別れのあいさつをする。
 アイルランド内戦を経るが、その傷跡は深く人々のなかに残っていた。こうしたなか、小作や多くの労働者たちは厳しい状況に置かれていた。こうした状況にあってカトリック教会は古い因習を押しつける役割しか果たしていなかった。こんななかで、若者たちをはじめ人生の楽しみをや教養を身につける場としてのホールを渇望していた。しかも、最初に設置したジミーがアメリカに行ってしまってからは、政治的な背景もあり、使用できずにいたものを、再開したというだけなのだ。しかし、反対派はすぐに共産主義者、無神論者などとレッテルを貼る。こんな悪罵が投げかけられる事態は、現代のヘイトスピーチとも二重写しになり、時代を逆戻りするのかという危惧をもってしまった。
 ケン・ローチ監督は前作「天使の分け前」でも暖かいまなざしでスコッチ・ウィスキーの利き酒の世界を描いていたが、今回も小品ながら感動作になっている。
 
 
監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード、シモーヌ・カービー、アンドリュー・スコット

2014年英、仏、愛映画             上映時間:109分
スポンサーサイト
Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。