FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2019/09
≪08  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   10≫
ボビー
 1968年6月5日、ロサンゼルスのアンバサターホテルで早朝火災報知器が作動し、宿泊客が外に非難していた。しかし、誤作動ということで皆ほっとした。いっぽう、出勤してきたボーイのホセは上司のミゲルから、今日は定時ではなく残業だと言われ、とまどっていた。実はドジャース戦のチケットをもっていて、その観戦を楽しみにしていたからだ。しかし、その日はアメリカ大統領選に向けたカリフォルニア州の予備選挙の結果が判明し、ロバート・ケネディ候補が報告会を開くため、大勢の人々が集まることになっていたからだ。ロビーにはネルソンとケーシーという、かつてこのホテルで働いていた老人たちがチェスを楽しんでいた。また厨房では、マネージャーのティモンズが従業員への扱いが不当だということで、支配人のポールから解雇通告を受けていた。そうしたなか、黒人の副料理長のロビンソンが、ミゲルの人種差別的な言葉に対して、2ケ月ほど前に暗殺されたキング牧師の言葉を引用しながら咎めた。また、ベトナムへの配属を逃れるため、高校の同級生との結婚式をあげるカップルや、今はアルコール依存気味の往年の女性歌手、ニューヨークからやってきたボビー支持の富豪夫妻など、「グランド・ホテル」さながらの人間模様が展開する。そして、予備選に勝利したボビーがホテル入りする。大歓声で迎えられ勝利宣言の後、混雑する会場から退場するさい、厨房を通ると混雑の中からいきなり銃弾がボビーをめがけ連射された。
 兄JFKの暗殺後、ベトナム戦争の泥沼化、人種差別問題、さらには環境問題にまで関心を示して大統領選に出馬した、ロバート・ケネディ。彼が暗殺されたアンバサターホテルでの様々な人々の人間模様を通して、時代を浮き彫りにする。アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーンなどのスターとともに監督のエミリオ・エステヴェスと父親のマーチン・シーンの親子協演や「指輪物語」のイライジャ・ウッド、「トランスフォーマー」のシア・ラブーフなども出演していて豪華なラインナップといえる。さらに、当時公開された映画「卒業」などが主題歌とともに紹介され、すっかりあの時代にタイムスリップした。思えば、あの時代、アメリカはもちろん、ヨーロッパや日本でも学生を中心にベトナム戦争反対でいっせいに立ち上がっていた。とりわけ日本では、67年10.8羽田闘争以来、学生運動も先鋭化の一途をたどっていた。こうした背景から、映画の終盤、ボビーが暗殺されてから、彼の演説がテロップで流されていた。なかなか注目すべき内容のある演説だった。一方、彼を撃った「犯人」についてもJFK同様、いまだに背景を含めた全容は解っていない。司法長官時代から、マフィアや大労組との確執、さらに人種問題への対応で反対派が多数いたことは知られている。ともあれ、彼が大統領に就任していれば、ベトナム戦争ももっと早く終わっていたに違いないと思った。

監督:エミリオ・エステヴェス
出演:アンソニー・ホプキンス 、デミ・ムーア 、シャロン・ストーン 、ハリー・ベラフォンテ
2006年米映画 上映時間120分
スポンサーサイト



テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -