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善き人のためのソナタ
 ベルリンの壁崩壊から18年、現在、ドイツ首相のメルケル女史は旧東ドイツの出身だ。その壁の崩壊の5年前1984年東ドイツの東ベルリンが舞台の物語だ。国家保安省(シュタージ)のヴィーラー大尉はかつてともに学んだ秘密警察学校の同期生で、現在は文化部長になっているグルビッツ中佐に誘われて観劇をすることになった。客席にはヘムプフ国家保安大臣も来ていた。上演されたのはドライマンという劇作家の作品で主演はクリスタという女優でドライマンの恋人だった。ヴィーラーはドライマンが反体制文化人の臭いがすることに気づく。そして、ヘムプフ大臣もまたドライマンの周辺を探るようグルビッツに命じ、ヴィーラーがドライマンの家に仕掛けた盗聴マイクで24時間監視することになる。ドライマンとクリスタは同棲しており、彼らの会話もそっくり盗聴し、報告をするのだった。そうしたなかで、ヴィーラーは、はじめこそ敵対者としてドライマンをみていたが、ヘムプフ大臣がクリスタに権力を笠に着て関係を迫ったりすることも察知し、密かにドライマンに知れるよう手配する。そんななか、演出家のイェルスカがドライマンの誕生日プレゼントに「善き人のためのソナタ」というピアノソナタの楽譜を贈った。「この曲をを本気で聴いた者は悪人になれない」というメッセージとともに。ドライマンが弾くピアノに耳を傾けたヴィーラーは、少しずつ人間性を回復していく。一方、シュタージの命令で仕事をできなくされたイェルスカは失意のうちに自殺をしてしまう。彼の死を契機に、彼の追悼文を東独の体制批判として西側のメディアに発表すること決意するドライマン。そうした動きを察知しつつもヴィーラの行動は鈍くなる。
 ドイツ社会主義統一党による一党独裁政治の下おかれたシュタージによる人権侵害の限りをつくした実態を描いている。実際、ベルリンの壁崩壊で明らかになった写真に鉄格子のある部屋に押し込められていた「障害」のある子どもたち写真に衝撃をうけた記憶がある。そもそも、社会主義を変節させてしまった張本人は、ソ連のスターリンなのだがそのコピーとして、東独にもホーネッカーがいたし、人権侵害は当たり前ということだ。独身で、わびしい生活の中、党への忠誠を糧に、階級的を摘発することに生き甲斐を見いだしていたヴィーラ。家族、恋人、職場に張り巡らされたシュタージ協力者による密告社会によって、精神的に追い込まれていった人々が多くいたという。そうしたなかでヴィーラ、が人間性に目覚めていくあたりはよかった。
ちなみに、ヴィーラ役のウルリッヒ・ミューエ氏が胃ガンのため7月22日に亡くなったという。あの眼力による演技は素晴らしかった。

監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ
2006年独映画 上映時間138分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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