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鉄くず拾いの物語
ボスニア=ヘルツェゴヴィナの冬。山間の小さな村に住むナジフは妻のセナダと二人の娘とともに貧しいながらも、穏やかに暮らしていた。ナジフは暖房用に木を切りまきにしたり、廃車を解体して鉄くずにして売っていた。そんなある日、突然妻のセナダが、「お腹が痛い」と言う。一晩様子をみるが、出血もあったので町の病院に行った。すると、セナダは流産をしているというのだ。すぐに産婦人科医に診察をしてもらい手術してもらうようにと紹介状をもらった。すぐに、一家は産婦人科を訪ねた。すると、担当医は手術をするには、900マルク(500ユーロ)が必要だという。ナジフはそんなお金はないと言うと、手術はできないと返されてしまった。その夜、セナダは再び腹痛に苦しめられた。見かねたナジフはまた病院に連れて行くが、金が用意できなければ手術はできないという病院長の判断で再び戻らざるをえなかった。困ったナジフは自分たちロマの立場で、国の組織「子供の地」相談に行った。そこで、あちこち掛け合ってくれるが、あまりらちが明かない。それでも、代表の女性が病院に一緒に行き国の福祉担当と話をつけるから一緒に病院に行こうと言うが、セナダはまたいやな思いをするのではないかと思い、行かない言い張る。途方にくれたナジフは親戚に頼み込み、義妹が保険証を持っていることを知り、頼み込む。何とか貸して貰い、今度は別の病院に行き、無事手術をして貰った。しかし医者はなぜこんなになるまで放っておいたのかという。そして、手術は成功したが、高額な薬を飲まなければならないと言うのだ。一家で帰宅すると、家の電気がつかない。電気代の未納で電気を切られてしまったのだ。そこで、ナジフは自分の車を解体し、薬代と電気代にあてようと解体をはじめる。
 この話は、実際に起きた実話を、その当事者一家が演じているという。彼らはロマとして、ヨーロッパ最大のマイノリティでヨーロッパ中を移動するノマドと同じ地域に定住するグループに大別される。この映画ロマたちは定住している。しかし、貧しい生活を余儀なくされ保険証や選挙権も持っていない人たちが多くいるという。しかし、ボツニア・ヘルツェゴヴィナ紛争にも参加を余儀なくされ、多くの人たちが殺されたという。ほとんど日雇いのような仕事しかないという背景にはロマというマイノリィティへの差別が存在していることは想像に難くない。それと、格差社会がこの日本でも進行し、子どもの貧困率が年々高くなっている現状にある。こうしたなかで、国民皆保険というなかでも、実際には持っていない人が存在している日本の現状にも怖いものを感じる。


監督:ダニス・タノヴィッチ
出演:セナダ・アリマノビッチ、ナジフ・ムジチ

2013年ボスニア・ヘルツェゴビナ、フランス、スロベニア映画         上映時間:74分
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