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Z
 地中海に面したとある国(実際はギリシアをモデルにしている)が舞台。1960年代で王政下にあった。政府は右派勢力に牛耳られ、反政府活動が活発になっていた。そんな折り、地方の大きな町で講演会が予定されていた。その講演は有名な国会議員で、反政府運動の象徴で通称「Z」だった。しかし、講演当日Zが空港に到着したが、講演会場の使用を認めないと一方的に通告された。スタッフたちはあちこち探すが、どこも貸してくれない。仕方なくZの泊まるホテルの前にある労働会館しか使えない。しかし、ここはわずか200人程しか収容できない。それでも、外に向けてスピーカーをいくつか設置し、外の聴衆にも聞こえるようにした。この背景には、憲兵隊長や地元の警察署長らが裏で糸を引いていたのだ。それと、地元の主催者に匿名で、Zの暗殺計画があるという電話が入った。しかし、Zは会場からあふれた支持者と右派の反対勢力が対峙し、警官隊も出動しているがただ静観するというなか、威厳をもって歩き出し、労働会館に入ろうとする。すると右派勢力の若者が背後から近づき棍棒でZの頭を殴りつける。一瞬、倒れ込むが再び歩き出し、控え室で休んで講演を始めた。すると、もう一人の議員も襲われ倒れこみ、救急車で搬送されるが、後から追いかけてきた車に止められ、救急車から引きずり下ろされ、再び暴行される。しかし、誰かが「人違いだ」と叫ぶと、その場を離れていった。そして、Zの講演が終わり、双方が対峙するなか、ホテルに帰ろうとするZ。すると、そこに軽トラックが疾走してきて背後からZの頭部に渾身の力で棍棒を振り下ろした。その場に倒れ込むZ。近くにいた車に乗せられ、病院に向かったがなかなかつかない。当日は、ボリショィバレエ団の公演もあり、検事をはじめ町の有力者は皆そちらに行っていた。検察への連絡が遅れ警察と憲兵隊主導で捜査をおこない、Zは自動車事故によるものと発表した。しかし、Zは命の危険もあり、妻エレーヌも呼び寄せられた。しかし、緊急手術をしても彼は戻らぬ人となった。医師団から解剖の結果が示され、頭部を棍棒で殴られたものと発表された。警察と憲兵隊は自動車事故で倒れた時縁石に頭部を強打したものという発表との違いから、予審判事が独自に調査を開始した。そして、最初に軽トラックを運転していたヤゴが逮捕された。その新聞に載った写真を見て、ニス職人のニックが証言をしようとするが、彼も棍棒で殴られた。しかし、彼はZ暗殺の話が警察署長からの指示であったことを証言する。さらに、新聞記者の協力もあって、予審判事は警察署長と憲兵隊長らが主導し右派政党の党員を使っての暗殺事件であること見抜き、彼らを逮捕起訴した。
 しかし、その後予審判事の急死をはじめ関係者たちが次々に死んでいき、事件そのものがうやむやにされた。
 現実のギリシャでは、1967年、右派と軍部がクーデターを起こし、政権を握ってが1974年のキプロス紛争での挫折で王制を廃止し、共和制へと移行した。この、軍事政権のできる直前1963年に起きたグリゴリス・ランブラキス暗殺事件をモデルにしている。ただ、50年後のギリシャは財政破綻がちらつく現状にあり、あれは何だったのかと思ってしまう。
 一方で日本の状況を考えれば、この作品でも格差の広がりの中、字も満足に読めない人々が生活のため右派勢力から仕事をもらうためだったりして、右派に飲み込まれていった様子が描かれている。そうしたなか、虚偽の洗脳で暴力的になっていく。そうした流れは、けっこう早いのではないか。そんな感想をもってしまった


監督:コスタ=ガヴラス
出演:イヴ・モンタン、ジャン・ルイ・トランティニャン、イレーネ・パパス、ジャック・ペラン


1969年仏、アルジェリア映画 上映時間:127分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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