すーちゃん まいちゃん さわ子さん
2014-02-18(Tue)
女性向けのありきたりの日常を映画化した「かたつむり食堂」や「「マザーウォーター」などの系譜の作品か。その前の荻上直子監督「かもめ食堂」や「プール」といった作品は、一応舞台が外国やリゾート地といった非日常に関わる女性を描いている。こちらは「すーちゃん」という漫画が原作だという。主人公のすーちゃんは森本好子、他にかつてのバイト仲間だったバリバリのキャリアウーマン・岡村まい子、Webデザイナー・林さわ子を加えたアラサー3人の日常を描いた作品。すーちゃんはテラスのあるカフェレストランで料理を担当している。オーナーの木庭葉子は厳しい側面をもって、スーちゃんの働きぶりを評価している。後、店には中田マネージャーやアルバイトの男女が働いている。一方さわ子さんの方は仕事はすっかりそつなくこなし、一方で不倫をしているが、心が満たされていない。さわ子さんは母親と祖母の女3人暮らしだが、認知症の祖母はほとんどさわ子のこともわからない状態だ。そんな3人が心置きなく、楽しめるのが森にピクニックに行くことだった。すーちゃんの作ってくるお弁当を食べながら、いろいろ話すことで、ストレスが解消できるのだった。そんな彼女たちに事件が起きた。すーちゃんが中田マネージャーから想われていると感じたので、アクションを起こそうとした日、同じ店で働いている美香から中田マネージャーと結婚するという報告を受けたのだった。一方さわ子さんも弟が家族でやって来た日にそばの出前とったのだが、それを持ってきたのが、中学校の同級生だった。それから、何度か会って結婚という話がでたが、彼はさわ子さんに子供を産めるという証明を親に見せたいという。彼女は「それじゃ、あなたも妊娠させられるという証明をもらうの」と言い返し、そこで終わったという。まい子さんは、不倫の彼と別れ、結婚相談所で婚活を行い、ゴールイン。すーちゃんはオーナーから店長に抜擢され、ますます料理の腕をみがいている。
アラサーの女性たちが、何を望み、様々な社会的制約のなかでも、生き抜いている状況が描かれている。最初に書いたが、ゆるやかな時間の流れと、おいしい料理といった時代からやはり格差社会の影が否応なく忍び寄っている。そうしたなかで生きる女性たちの姿は共感もあるだろうが、そうでない世代がいると思った。
監督:御法川修
出演:柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、木野花、銀粉蝶
2012年日本映画 上映時間: 106分
アラサーの女性たちが、何を望み、様々な社会的制約のなかでも、生き抜いている状況が描かれている。最初に書いたが、ゆるやかな時間の流れと、おいしい料理といった時代からやはり格差社会の影が否応なく忍び寄っている。そうしたなかで生きる女性たちの姿は共感もあるだろうが、そうでない世代がいると思った。
監督:御法川修
出演:柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、木野花、銀粉蝶
2012年日本映画 上映時間: 106分
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