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嘆きのピエタ
 ソウルの下町に一人で暮らすガンドは30歳の孤児だ。生きるため、借金の取り立て屋をしている。彼の債権者たちは、零細な金属加工業者たちだ。高利なため、借金の総額はあっという間に元金の10倍にもなってしまう。そうした返済ができない債務者には、機械で怪我をさせ、その保険金で借金を返済させるのだった。冒頭、車椅子に乗った債務者がクレーンで首を吊るシーンが出てくる。その後も、次々に債務者たちが機械に巻き込まれる。あるいは、ビルから飛び降りたりする。そんな暮らしを続けているガンドの元に一人の中年女性が現れる。彼女は、ガンドを捨てた母親だと名乗る。当初、邪険に扱うガンドだったが、ひどいことをされても許しを請う女に対して、少しずつ心を開いていく。そして、一緒に暮らし食事を作り、かいがいしく世話を焼くようになる。ある日、外出していた女性が包丁を持った男に連れられて帰宅した。男はかつてガンドがビルから飛び降りるように強要した男で、そのことを恨んで仕返しに来たのだった。男はガンドに灯油をかぶれと命じた。さもないと、おまえの母親を殺すと脅すのだった。ガンドはそれだけは止めろと言いつつ、灯油を持ちかぶろうとした時、壁に刺してあったナイフを素早く引き抜き、男に投げるとうまく胸に突き刺さった。形成が逆転して男を追いかけるが、彼はタクシーで逃げ帰った。ガンドは母の無事を喜ぶ。ナイフの刺さった男は、自分から警察にいくこともないだろうと、ひとまず安心する。これから、二人の生活が一転する。数日後、再びガンドの携帯電話に母から電話が入る。電話のなかで、誰かに脅かされ、部屋の中で物が壊れる音がする。ガンドは慌てて、部屋に戻るが家はめちゃくちゃに物が壊れていて誰もいない。ガンドは今となっては、一人で暮らすことに耐えられなくなっていた。母への思いが募り、初めて人を愛することを知り、他者への対応が変わってきた。そして、ガンドを雇っている取り立て屋も解雇された。ガンドはこれまで、「障害者」へと追い込んだ家を次々に訪ねた。そして、再び母からの電話でかつて、「障害者」に追い込んだ廃ビルにたどり着く。そこで、母が上の階から誰かに脅かされて、飛び降りるよう仕向けられている様子なので、ガンドは大声で母を助けてくれるよう哀願しながら土下座する。
 現代の韓国、相当格差が拡大している。そのため、高利貸しから金を借りざるを得ない零細企業者はその返済に苦労する。返せない場合、「障害者」となって保険金で返済に充てるという。ただこうした取り立て屋に対する恨みはすごい。ただ、岸本加世子似のチョ・ミンスは絶望のなか、文字通り全存在をかけて、世間や人間に絶望させるため、母親への愛に気づかせ、奪いさることによってその実現を成就させる。キム・ギドクの独特の世界が繰り広げられている。


監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン、ウ・ギホン、カン・ウンジン

2012年韓国映画      上映時間:104分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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