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海と大陸
 地中海の小さな島リノーサの漁師エルネストと孫のフィリッポは、漁に出ていた。すると、何かにぶつかった。それは、ボートの破片のようなものだった。近頃アフリカからの難民のボートが頻繁に見受けられ、そうした難民船の破片のようなものだった。そのためスクリューが壊れてしまっていた。そこで、船を上げて修理を余儀なくされた。すると、フィリッポの叔父ニーノがやって来て、エルネストに「もうこの船は廃船した方がいい」と忠告に来た。そうすれば補助金がでるというのだ。しかし、エルネストたちは漁は止めるつもりはないと言い切る。そして、3年前、海で死亡したフィリッポの父の追悼式が開かれた。するとフィリッポの母ジュリエッタが自宅をリニューアルして、観光客に貸そうと提案する。それはニーノが中古バイク屋の他に夏の観光シーズンだけは海辺でカフェと観光船の営業をしていることもあった。イタリア本土から観光客がやって来て、フィリッポの家に男女3人が宿泊することになった。そんな折り、漁にでたエルネストとフィリッポが海で難民ボートを発見した。直ちに、エルネストは領海警備隊に連絡を入れた。警備隊からは監視をするように指示されたが、船を見かけた何人かの難民が海に飛び込み、こちらの船に向かってきた。彼らは、かなり衰弱しているようで泳ぎがおぼつかない。エルネストは海の男として、溺れかかった人間を見捨てることはできないと救助をする。警備船が到着した途端、エルネストは陸に向かう。船着き場に到着すると難民たちはすぐに逃げ去ってしまった。しかし、身重の女性とその息子だけはその場にうずくまっていた。ひそかに彼女らを家に連れ帰ると、産気づいた女性は女の子を産んだ。しかしジュリエッタは難民女性に、休んだら早く出て行ってほしいと言う。それで、難民女性が語ったのは、5年前夫がイタリアのミラノに出稼ぎ行ったので、2年前エチオピアから息子とともに夫の後を追っかけたが、リビアで捕まり収容所にいたのだという。その間に妊娠したのだという。何とか苦労して、ようやくのことでボートに乗ることができたというのだ。そうしたなかで、エルネストはある決意をする。
 現実でも、アフリカからの難民がボートで地中海を航行するというニュースが度々入っている。一方で地中海でも、昔ながらの漁業ではあまり魚も捕れず、先行きに不安があるので、どうしても観光を主にする島民が多くいる。彼らは、できるだけ接触を避けようとしてきた。それを後押しするように、難民は警備隊が保護してアフリカに送り返すことを原則にしている。一方、難民の存在を見て見ぬふりをするようにということに対して、海の男たちの掟からは、放ってはおけないということになる。こうした新旧世代の葛藤と、都会からバカンスに来る連中は、どうしても田舎に遊びにきているというよそ事の感覚だ。映画のラストは、難民親子が何とかイタリアに渡ったとしても、果たしてどんな未来があるのか。その答えは観客の想像力に委ねられる。


監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ
出演:フィリッポ・プチッロ、ドナテッラ・フィノッキアーロ、ミンモ・クティッキオ、ジュゼッペ・フィオレッロ、マルティーナ・コデカーザ

2011年伊、仏映画    上映時間:93分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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