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舟を編む
 1995年玄武書房では中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていた。ところがベテラン編集者の荒木は定年を迎える。辞典の監修をする国語学者の松本は、荒木がいなくなれば辞典は刊行は無理だと言う。そこで、荒木は自分の後継者となる人物探すことになる。もう一人の若い編集者の西岡も協力するが、なかなか見当たらない。西岡の恋人で同じ玄武書房の三好が紹介してくれたのが馬締光也だ。三好と同じ営業なのだがコミニュケーションがうまくとれず、厄介者扱いされていた。しかし彼は大学院で言語学を専攻していた。さっそく、荒木と西岡で会いにいく。そして彼を辞書編集部に迎え入れることになった。「大渡海」は見出し語だけで25万語あり新しい概念や言葉も取り入れる予定になっていた。完成までには10年は軽く超えることになるという。そんななか馬締はすっかり辞書作りにのめり込んでいく。彼は学生時代から住んでいる早雲荘という下宿に住んでいるが、もう古く誰も借りてはなく1階は馬締の蔵書で埋まっていた。2階には大家のタケさんが猫のトラとともに暮らしていた。そんな辞書作りの日々のなか、ある日馬締は早雲荘にやってきたタケの孫娘香具矢と会った。彼女は板前修行中で、タケの世話もあり同居することになった。すると、馬締は香具矢に一目惚れしてしまい、仕事も手につかない。思いあまってラブレターを書くが筆で、しかも難しすぎて、結局は口で言って欲しいと言われ告白し、やがて結ばれる。それでも、辞典作りは遅々として進まない。会社の方でも辞典作りは金喰い虫と揶揄され、作成が危ぶまれるが、責任者になっていた西岡が上司の村越局長と交渉し何とか継続することができた。それから、13年が経過し馬締は主任として大渡海の責任編集者となった。一方、松本の健康状態が思わしくなく、嘱託として復帰した荒木とともに松本の生きているうちに完成させようと作業を急ぐのだった。そんなある日、追い込みにかかり大量のアルバイトとともに4校中にそれまで見落としていた「血潮」という語が抜け落ちていたことが判明。もう一度何万語もの見直し作業を徹夜で開始する。そうしたこともあり、松本の存命中の刊行は間に合わなかったものの、ついに完成を迎えた。
 現在、食品の偽装、偽表示等が問題になっている。しかし、この辞書作りはこつこつと用例採集からはじまり、間違いのないよう気の遠くなるような地道な作業が延々と続く。この世界では模倣や間違いは許されないという。それに応えるための作業が丹念に描かれている。一方、辞書作りでこれからは電子版だということが言われるが、基本はやはり紙ベースの重く、どっしりとしたものはなくてはならないと思う。自分自身、パソコンを使っている時には、ATOK版の広辞苑を使っているのだけど。


監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林薫、伊佐山ひろ子、八千草薫、加藤剛

2013年日本映画     上映時間:133分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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