フライト
2013-07-21(Sun)
米国内航空会社の機長ウィップはキャビンアテンダントの恋人トリーナと酒を飲みベッドをともにしていた。朝7時に別れた妻から息子の進学のための金を振り込むよう督促の電話が入った。眠気と前日の酒の影響を振り切るためコカインを吸って飛行場にむかったウィップ。フロリダ州オーランド発アトランタ行きの飛行機に搭乗するウィップの前に初めて組む副操縦士のケンがいた。離陸するまで悪天候に見舞われるが、ウィップはどんどんと高度を上げ、低気圧の雲の上にまで上昇させ、そこで安定飛行に入った。ここまでくれば一安心と、ウィップは機内サービスのウォッカをジュースに入れて一気に飲み干し、乗客に安定飛行に入ったと報告した。その後、酔いがまわったか操縦席で居眠りをするウィップだった。もうすぐ目的地というところでいきなり機体が急降下し制御不能に陥ってしまった。そこで、ウィップは目を覚まし、手動操縦を開始し機体を安定させるために背面飛行を続け、人家のない草原に強行着陸をさせた。その結果、乗客乗員102人中生存者96人という事態で収束した。ウィップはいきなりマスコミで大々的に報道され、英雄として持ち上げられた。彼は意識を失い病院に運び込まれた。気がついた彼を待っていたのは、会社が雇った弁護士だった。フライトレコーダーから事故は機体の整備によるものだとわかったのだが、ウィップの体内から酒が検出されたというのだ。病院に入院中のウィップは旧知のハーリンを呼び煙草を持って来てもらう。その煙草を隠れて吸っていて麻薬中毒で入院した女性ニコールと知り合った。一旦はアルコールを断つ決意をするウィップは、自宅に殺到した報道陣を避けるため、今は使われていない実家にみを寄せた。そして、会社が側の弁護士ヒューと打ち合わせる。すると彼は事故調査委員会の追及を避けるため、機体の不備ということを重点に推し進めると言うのだった。そうしたなか、ニコールと再会しアパートを追い出された彼女を実家に連れてきた。ニコールは薬物だけではなくアルコール依存症でもあり、断酒会に参加していた。誘われて参加したウィップだったが、依然として酒を飲み続けていた。とうとう最終の調査委員会に意見を述べることになったウィップは乗務員組合のチャーリーの家に泊まり込み酒を断っていた。ところが、最終日を前に泊まったホテルで酒を飲んでしまう。急遽ハーリンにコカインを持ってこさせ、コカインで意識を持ち直させられ、委員会に出席した。そこで、彼は衝撃の証言をおこなった。
飲酒による操縦ミスによって死者がでたということならば、最高で終身刑となるという。とはいうものの、搭乗前にアルコールチェックをするのは鉄則だと思うが、それはやられてない。さらに薬物のチェックもしないのか、いくら操縦の手腕があったといっても、これらは最低限やるべきだろう。それにしても、航空会社のオーナーは元々父親から継いだものだが、機長の責任ということになれば賠償金で会社も倒産してしまうので、航空機製造会社の責任ということが立証されなければ潰してもいいと言い放っていた。実際、こんなオーナーはいそうなので、ぞっとする。とは言え、家族からも,恋人からも酒ゆえに見放された主人公が、最後に自らの責任を認めるのが見せ場なのだが、その葛藤があまりなく唐突という感がしてならなかった。
監督:ロバート・ゼメキス
出演: デンゼル・ワシントン、ケリー・ライリー、ブルース・グリーンウッド、ドン・チードル、ジョン・グッドマン、メリッサ・レオ、ジェームズ・バッジ・デール
2012年米映画 上映時間:139分
飲酒による操縦ミスによって死者がでたということならば、最高で終身刑となるという。とはいうものの、搭乗前にアルコールチェックをするのは鉄則だと思うが、それはやられてない。さらに薬物のチェックもしないのか、いくら操縦の手腕があったといっても、これらは最低限やるべきだろう。それにしても、航空会社のオーナーは元々父親から継いだものだが、機長の責任ということになれば賠償金で会社も倒産してしまうので、航空機製造会社の責任ということが立証されなければ潰してもいいと言い放っていた。実際、こんなオーナーはいそうなので、ぞっとする。とは言え、家族からも,恋人からも酒ゆえに見放された主人公が、最後に自らの責任を認めるのが見せ場なのだが、その葛藤があまりなく唐突という感がしてならなかった。
監督:ロバート・ゼメキス
出演: デンゼル・ワシントン、ケリー・ライリー、ブルース・グリーンウッド、ドン・チードル、ジョン・グッドマン、メリッサ・レオ、ジェームズ・バッジ・デール
2012年米映画 上映時間:139分
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