アモーレス・ペロス
2007-06-13(Wed)
バベルの監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品ということで、観た。基本的に、バベル同様時間が前後し、3組の家族の物語が交錯する。ただバベルとの違いは、国境を越えず、メキシコ国内で、しかも画面にも同時に写るシーンもあることだ。そして、これらの話の共通項は犬。そして3組を結びつけるのは、交通事故だ。
冒頭、カーチェイスが展開され車内には、血まみれの黒い犬と二人の青年がいる。そして、この車を運転しているのがオクタビオだ。彼は、乳飲み子を抱え二人目の子を妊娠した義姉スサナに片思いをしている。それというのも、兄のラミロはスーパーのレジをしているが、そのかたわら強盗もはたらくワルで、スササにもDVをおこなっていた。そうしたなかで、オクタビオは飼っていた黒犬を闘犬としてデビューさせ大金を稼ぐのだった。いっぽう、広告業界の大物ダニエルはスペインから来たモデルのバレリアにのめり込み、二人の子どもと妻を捨て、二人でマンションに住むことになる。さらに、かつて大学で教鞭をとっていたエル・チーボは左翼運動にのめり込み、妻と子を置いて政治活動に専念し、テロ活動に関わったとして逮捕され10年の刑を経て、数匹の犬とともにゴミをあさるような生活をしていた。しかし、彼のもう一つの顔は殺し屋としても活動していた。そんな彼も、残してきた一人娘だけが気がかりで時々、家の周りに出没するのだった。そんな3組が、交錯するのは冒頭のオクタビオの運転する車がバレリアの運転する車に衝突し、その現場にエル・チーボが居合わせるのだった。そして3組ともに悲劇に見舞われるのだが。
バベルの原点ともいえる作品で、しかもイニャリトゥ監督の母国メキシコが舞台ということでテンポ良く描かれている。バベルで家政婦役のアドリアナ・ラッザと甥役のガエル・ガルシア・ベルナルもオクタビオと母親役で出演している。バベル同様にこれまた希望というか、新たな再生の場がささやかにしか見てとれない。
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル 、エミリオ・エチェバリア 、ゴヤ・トレード 、アルバロ・ゲレロ 、バネツア・バウチェ
2000年メキシコ映画 上映時間:153分
冒頭、カーチェイスが展開され車内には、血まみれの黒い犬と二人の青年がいる。そして、この車を運転しているのがオクタビオだ。彼は、乳飲み子を抱え二人目の子を妊娠した義姉スサナに片思いをしている。それというのも、兄のラミロはスーパーのレジをしているが、そのかたわら強盗もはたらくワルで、スササにもDVをおこなっていた。そうしたなかで、オクタビオは飼っていた黒犬を闘犬としてデビューさせ大金を稼ぐのだった。いっぽう、広告業界の大物ダニエルはスペインから来たモデルのバレリアにのめり込み、二人の子どもと妻を捨て、二人でマンションに住むことになる。さらに、かつて大学で教鞭をとっていたエル・チーボは左翼運動にのめり込み、妻と子を置いて政治活動に専念し、テロ活動に関わったとして逮捕され10年の刑を経て、数匹の犬とともにゴミをあさるような生活をしていた。しかし、彼のもう一つの顔は殺し屋としても活動していた。そんな彼も、残してきた一人娘だけが気がかりで時々、家の周りに出没するのだった。そんな3組が、交錯するのは冒頭のオクタビオの運転する車がバレリアの運転する車に衝突し、その現場にエル・チーボが居合わせるのだった。そして3組ともに悲劇に見舞われるのだが。
バベルの原点ともいえる作品で、しかもイニャリトゥ監督の母国メキシコが舞台ということでテンポ良く描かれている。バベルで家政婦役のアドリアナ・ラッザと甥役のガエル・ガルシア・ベルナルもオクタビオと母親役で出演している。バベル同様にこれまた希望というか、新たな再生の場がささやかにしか見てとれない。
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル 、エミリオ・エチェバリア 、ゴヤ・トレード 、アルバロ・ゲレロ 、バネツア・バウチェ
2000年メキシコ映画 上映時間:153分
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