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約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯
 1961年3月三重県名張市、奈良県に近いとある村にある公民館で地区の生活改善クラブの懇親会が開かれた。出席者は32名で、男性は日本酒、女性はぶどう酒で乾杯した。すると、女性たち数名が苦しみだした。あわてて介抱するがぶどう酒を飲んだ17名の内5名が亡くなった。このぶどう酒に農薬が混入されたことがわかった。山あいの小さな村は大混乱に陥った。捜査はこの懇親会に参加していた人間に集中した。そのなかで、5人の被害者の内妻と愛人がその中にいたということで、奥西勝が参考人として聴取され、逮捕された。彼には亡くなった妻との間に中学生の男の子と小学校入学直前の女児がいた。逮捕されると、この集落の人々の態度は一変し、奥西がやったという噂で持ちきりになった。しかし、警察での「自白」と物証として囲炉裏で発見されたぶどう酒の王冠ぐらいだった。しかし、奥西の「自白」と王冠との矛盾が明らかになり1964年12月1審の津地方裁判所小川潤裁判長は無罪判決をだした。ところが、1969年2審の名古屋高裁は一審の判決を覆して奥西に死刑判決をだした。この判決は、目撃証言をはじめ証言の変遷がいくつかあった。それは、この日の懇親会の酒を買いに行った男性が、酒屋で。これらは、会長宅から公民館に酒を持っていったのが奥西であることから、奥西だけがぶどう酒に細工ができるということにしたことは明らかなのだが、矛盾はそのままにされている。72年最高裁への上告も棄却された。こうして、奥西は「死刑囚」として生活を強いられるようになった。彼は、朝から「死刑」への恐怖で始まる。昼食が配膳されと翌日まで「刑」の執行はないということになり、ほっとする。こうした暮らしのなか、ようやく支援者が現れる。そして弁護団に鈴木泉弁護士も加わり再審への動きが活発化する。そして、王冠を同様のものを製作し自白との矛盾を明らかに、さらに混入されたという農薬「ニッカリンT」が赤い色で事件の時の白ワインに混ぜれば赤くなるなどの矛盾が明らかになり、2005年4月第7次再審請求が認められ再審開始が決定された。しかし、検察側からの異議申し立てがおこなわれ、翌年の12月名古屋高裁は再審開始決定を取り消した。
 現在、奥西勝は名古屋拘置所にいる。いわゆる死刑囚は拘置所に収監される。事件が発生から半世紀を経て、関係者も次々に亡くなっているが、拘置所から無実を訴え頑張っている奥西氏の姿を仲代達也が熱演している。奥西本人について頑張っているが、袴田事件の袴田氏のように、毎日の精神的なストレスの積み重ねによって、精神的に追い込まれた状態になっているのを知ると、精神的な強さが感じられた。また、徳島ラジオ商事件で再審開始を決定した後、法務省・最高裁からの露骨な嫌がらせをうけ、弁護士となった人の証言からも、現在の司法の縦構造から、再審を開始することの困難さをしることができた。いずれにしても、奥西氏の無実は間違いないことなので、何とか勝利してもらいたい。


監督:齊藤潤一
出演:仲代達矢、樹木希林、山本太郎、天野鎮雄

2013年日本映画       上映時間:120分
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