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声をかくす人
 アメリカ南北戦争で北軍の勝利が決定的となった1865年4月14日夜、ワシントンのフォード劇場で観劇中に俳優のジョン・ウィルクス・ブースによって暗殺された。同じ頃、国務長官のウィリアム・スワードもルイス・パウエルとデヴィッド・ハロルドの二人に襲われ重傷を負っていた。さらに、ブースはジョージ・アツェロットにアンドリュー・ジョンソン副大統領暗殺を命じていたが、これは未遂に終わっている。リンカーン大統領が亡くなり、未だ戦時体制にあって、スタントン陸軍長官はすぐに、犯人逮捕に陸軍を動員した。そして、実行犯のブースはその際射殺された。残りの共犯者たち8名が逮捕された。スタントンは彼らの裁判を自らの意のままになる軍法会議でおこなった。これには、反対論もあったが、強引に押し切られた。その弁護士として、ジョンソン上院議員に北軍大尉で弁護士でもあるエイキンが指名された。当初、弁護を引き受ける気がなかったエイキンだったが、ジョンソンの民間人を軍法会議で裁くということの違法性と、あらかじめ全員を死刑にするという筋書きに、合衆国憲法の精神に反するという言葉にほだされ、メアリー・サラットの弁護を引き受けた。メアリーは、この地で下宿屋をやっていて、容疑者たちのアジトとして利用され、彼女もこの計画に荷担していたという容疑だった。しかし、エイキンが調査すると事件前に姿を消し、未だに逃亡しているメアリーの息子ジョンこそがブースの仲間だということがわかった。静かに自らの無実を訴えるメアリーだが、軍法会議では被告の陳述を認めず、エイキンが調べた事実も、偽証と一方的な訴訟指揮によって無実のメアリーまでも有罪で死刑にしようとしていた。エイキンはこのような、法にのっとらない軍法会議の違法性を訴えながらも、結局メアリーは女性で初の絞首刑となった。
 軍法会議で民間人を裁いたり、大統領暗殺犯は死に、他の国務長官傷害事件や副大統領殺人未遂といった事件に関して、死刑判決というのは、明らかにいきすぎで、現在ではせいぜい懲役何年ぐらいだと思う。当時は戦争末期の混乱期で、報復的な意味もこめて、素早い厳罰をくだすというスタントン意向が貫徹されている。これに対して、あくまでも公平に法の精神にのっとり、弁護活動を展開したエイキンはえらかった。後にワシントンタイムスの初代編集長になったのも、頷ける。


監督:ロバート・レッドフォード
出演:ジェームズ・マカヴォイ、ロビン・ライト、ケヴィン・クライン、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダニー・ヒューストン


2011年米映画     上映時間:122分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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