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桐島、部活やめるってよ
 地方都市にある高校の金曜日、バレー部のキャプテンで成績も良い桐島が突然部活を辞めると連絡し、学校も休む。毎日、桐島の部活が終わるのを待っている彼女の梨紗も知らずにいた。桐島と親友の宏樹にもまったく連絡がなかったし、電話もメールもつながらない。バレー部は桐島の抜けた後任に風助が入る。しかし、日曜日の練習試合はさんざんな結果になる。他のバレー部の部員たちは風助のせいだとして、特訓する。しかし、元々風助は身長も低く、練習はするが才能がなくいくらやっても桐島の穴埋めはできない。この様子を見ている女子バトミントン部の実果には、風助の気持ちがわかる。それは、数年前に亡くなった姉がバトミントンの県大会で4位に入ったことがあったからだ。自分もバトミントンをやっているが、姉のようにはできないことを痛感しているからだ。そうしたなかで、映画部の涼也は、顧問の教師のシナリオで映画コンテストの1次選考に残るが、「きみよ拭け!オレの涙を」という作品は2次選考には落ちてしまった。そこで、みんなで討議してゾンビ映画『生徒会オブ・ザ・デッド』を製作することにする。そのため、放課後から日没前に撮影をしようとするが、屋上のちょういよい場所には吹奏楽部の部長・亜矢がサックスの練習をしていた。涼也が撮影をしたいと申し入れる。しかし、亜矢は同じクラスの宏樹が竜汰や友弘と桐島が部活を終えるまで、校庭でバスケットのネットにボールを入れて遊ぶ姿を見つめるために毎日そこにいたのだ。だから、自分のベストポジションを渡すまいと必死に抵抗する。しかし、宏樹たちは桐島がいなくなったのだから、ここにいる必要がないと、その場を去る。
 週があけ、桐島は学校にも出てこないが、突然「桐島」を校内で見たという話が広がり、桐島の周辺の生徒たちが屋上に集まる。そこには、涼也たち映画部がゾンビ映画を撮影中だった。集まって来た連中も含めカメラを回し続ける涼也。
 桐島の部活を辞めるということを発端に展開される一見バラバラのエピソードがカメラのアングルを変えて何パターンか繰り返される。結局最後まで桐島は登場せず、それぞれバラバラな話がそれぞれ別に展開する。この作品は1952年の戯曲「ゴドーを待ちながら」にインスパイアされたと評されている。ここでいう「ゴドー」とはゴッドのことと云われている。そこから、この作品の「桐島」は「キリスト」であり、「金曜日」に突然いなくなったというのも「13日の金曜日」に引っかけてあるともいわれる。そうした解釈でみるとすれば、実に深い意味がある。
とは言え、もともとこの国では、キリスト教の影響が少ないなかで、こうした概念はどこまで伝わるのか。こうした宗教すらもないというなか、夢や希望もまた、現実には幻想でしかないことを否応なく認知させられていく。それは、ラスト近く宏樹と涼也の対話の場面でカメラを互いに通して語りあうが、宏樹の涙に象徴される孤独な存在を確認したうえで、絶望しか残っていないことを知らされる。そういう意味で、考えさせられる作品だ。


監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、大後寿々花、山本美月、清水くるみ


2012年日本映画    上映時間:103分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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