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ビフォア・ザ・レイン
 第1部の「言葉」は、マケドニアのある修道院で「沈黙の誓い」を立てて修行中のキリルが主役。彼の部屋に一人のアルバニアの少女が逃げ込んできた。彼女は、マケドニア人を殺害して逃げてきたのだった。ちょうど、その頃ユーゴスラビアが解体過程にあり、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、マケドニアと内戦が続いていた。こうした状況下アルバニアとマケドニアでも民族対立が強まっていた。こうした背景もあり、マケドニア人たちが修道院に押しかけてきた。そして、少女を渡せと武装して押しかけてきたのだった。一方、彼らの村では葬式がおこなわれていた。そして夜になって、少女の存在が発見され、キリルは少女ザミラを連れて、修道院を後にする。そして、ザラミの故郷にたどり着くが、そこで親族から銃弾を受ける。
 第2部「顔」はロンドンの雑誌社に勤めるアンの元にマケドニア出身のアレキサンダーが顔を出す。彼はピューリッツァー賞を受賞した報道カメラマンだ。そして、アンに今晩の飛行機でマケドニアに帰国するから一緒に行こうと誘うのだ。しかし、アンは現在妊娠中だが夫とは別居中だ。その日の夜夫ニックと話合うのだった。レストランで顔を合わせた夫妻は、アンから妊娠の知らせを受け喜ぶ。しかし、その後アンから離婚を考えていることも知らされる。そこで、動揺するニックだが、店の中では外国人と店のボーイがもめている。何やら怒った外国人の男がボーイに金を投げつけた。すると店のオーナーが出てきて、ボーイに店を出て行けと言い放つ。これに切れたボーイがいきなり外国人を殴りはじめた。こうして乱闘になり、男は店からたたき出された。すこし、落ち着きを取り戻したところに、再び外国人が戻ってきて銃を乱射し始めた。そして、顔を撃たれたニックの姿があった。
 第3部「写真」では、マケドニアに帰国したアレキサンダーは16年ぶりの故郷戻ってきた。しかし、村は銃をもった若者が見張っていた。アレキサンダーはかつて想いを寄せていたアルバニア人のハンナの家を訪ねる。ハンナは夫と死別し二人の子どもがいた。祖父からあいさつをしなさいと言われるが敵にはあいさつしないと言い放つ。そして、アレキサンダーの従兄弟がアルバニア人に殺されたというのだ。武装して、アルバニア人の村に向かう従兄弟たち。その夜、アレキサンダーの家に密かにやって来たのはハンナだった。彼女は、娘のザミラが捕まったので、助けて欲しいと言うのだった。翌日、アレキサンダーはザミラを連れだし、警察に連れて行くと言うが、従兄弟はそれはできないという。こうしたやりとりの後、ザミラを連れて行こうとして、撃たれてしまう。こうして、第1部に続く。
 民族と宗教が違うアルバニアとマケドニアの対立を基本にしながらも、しかも対立する側からではなく親族から銃撃される場面が1部と3部で描かれる。2部の乱射犯も理不尽そのものだが、全体的にも憎悪と対立がそれまでは調和がとれいていたなかで、些細なところから発生するとというあたりが、描かれ一度その均衡を崩せば憎しみと復讐の連鎖がつづくということを示唆している。そういう意味で十年近く前の映画だが、この日本の今にも通底するものがあると思った。


監督:ミルチョ・マンチェフスキー
出演:レード・セルベッジア、グレゴワール・コラン、カトリン・カートリッジ、ラビナ・ミテフスカ

1994年マケドニア、フランス、英映画  上映時間:113分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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