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汚れた心
 第二次大戦末期のブラジルでは、日本との国交が絶たれていた。そのため、日本は負けるわけがないという思いに依拠した日本人移民たちが多くいた。ポルトガル語のラジオ放送では日本の無条件降伏の報道があった。そこで日本人たちの間でも疑心暗鬼になっていた。そんな折り、日本人の集まりで、大和魂というビラを書いている渡辺という元日本軍の大佐が「日本は負けたというデマが流れているが、すべて敵国の謀略だから、騙されてはいけない」と演説をしていた。すると、そこに警官たちがやって来て、集会を解散させ、日章旗を引きずり下ろした。隊長のガルシア大尉は、日章旗で靴を拭き、抗議した日本人松田を殴り倒した。このことに腹を立てた渡辺は日本人を募り、暴行したガルシアを引き渡せと息巻いて警察署に押しかけた。すぐに応援の部隊が呼ばれ日本人たちは、拘束され取り調べられた。その時通訳として一人の日本人青木が立ち会った。彼は日本が戦争に負けたことを冷静に受けとめていた。それでも、弁護士の仲介でなんとか全員釈放されたが、渡辺だけは怒っていた。通訳の青木を敵の片棒をかつぐ非国民と決めつけた。そして、ともに行動をした写真館を経営する高橋に青木を殺すように日本刀を渡すのだった。高橋は、妻みゆきと平穏に暮らしていた。そして、青木の家の壁には国賊と大書されていた。みゆきは日本人学校で教師をしており、生徒の一人あけみに国賊の意味を聞かれ困惑する。青木は妻と子どもだけは引っ越をさせるが、自分だけは残った。すると、逡巡した高橋が深夜青木の家を訪ね、殺害してしまう。しかし、渡辺を中心にした日本人たちは、高橋を庇護する。血のついた身体を洗うみゆきは複雑な思いに駆られる。一端こうした行動が始まると、歯止めがきかなくなる。日本の敗戦を認識している日本人たちが渡辺の命令で次々に殺害されていった。こうしたなか、日本人の組合長佐々木は、ブラジルの保安官の許可を受け日本人を召集し、日本の敗戦を正式に伝える。しかし、それでも、日本の勝利を疑わない渡辺たちはその場から立ち去る。佐々木の妻なおみは夫にもしもの時は娘のあけみと二人で日本に帰ろうと決心していた。すると、こんども高橋が日本刀を持ってやって来た。佐々木の死を知ったあけみは葬式のあと家を出る。みゆきも家で飼っていた鶏を全て殺し、あけみとともに家を出てしまう。しかし、ようやくポルトガル語の新聞に掲載された写真の複写をした高橋はようやく日本の敗戦に気がつく。そして、逆に渡辺に命じられて自分を殺しに来た日本人を殺し、渡辺の家に行き彼を殺してしまう。ようやく、悔い改め警察に自首する高橋だった。
 遠いブラジルの地にあっても、「神国日本」という教育に慣らされ、侵略を是としての思いに強く影響されていた異国の日本人たち。そして、そうしたイデオロギーを声高に語る日本人。実際多くの日本人間でこうした殺戮が起きたという。今安倍の国防軍構想や教育の右翼的再編の構想などを見るにつけ、過去のこのような道に舵を取ろうとしてしているという風に思えてしまった。
 黄色を基調にした画面は不気味さが漂っていた。



監督:ビセンテ・アモリン
出演:伊原剛志、常盤貴子、奥田瑛二

2012年ブラジル映画  上映時間:107分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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