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カルロス
 1949年南米ベネズエラの共産党員弁護士の子として生まれたリイッチ・ラミレス・サンチェスは、モスクワのパトリス・ルムンバ名称民族友好大学に留学する。その後、ヨーロッパに渡りPFLPと関係を持ち軍事訓練を受けて組織名をカルロスと名乗り、パリにいた。当時、PFLPはハイジャックを繰り返していた。そんななか、PFLPのパリにいた代表と頻繁に会っていた。しかし、カルロスたちのアジトがフランスの公安警察に察知され踏み込まれる。とっさに、彼らを殺したカルロスは逃亡する。PFLPからは叱責されるが、72年オランダのハーグで日本赤軍がフランス大使館を占拠する「ハーグ事件」では彼らの後方支援をおこなった。さらに、ドイツのグループとともにイスラエルの旅客機をロケット砲で襲撃しようと行動したりした。そんな活動を見込まれ、カルロスを指揮者とした1975年12月、ウィーンのOPEC本部襲撃事件が引き起こされた。これはイラクのサダム・フセインが裏で画策し、原油値上げの妨げとなるサウジアラビアのヤマニ石油相とイランの石油相をターゲットし、フセインから指名されたカルロスを先頭に閣僚会議開催中のOPEC本部を占拠した。しかし、世界的な世論もあり一端はドイツの旅客機に人質ともども離陸するが、アルジェリア、リビアも受け入れを拒否し、降り立つ飛行場はなく、窮地に追い込まれ結局ヤマニたちの身代金と引き替えに彼らを解放してしまう。作戦に参加したコマンドからカルロスは裏切り者と呼ばれる。この事件でカルロスは1976年にPFLPから追放される。その後、カルロスはシリアの庇護のもと東ドイツのシュタージ(東ドイツ情報部)やKGBと関係を持ち武器の輸出や、エジプトのサダト大統領暗殺などの依頼を受け各国での反政府活動を展開する。そうしたなか、妻も警察に捕まり、やがて釈放された後再び、共に暮らし子どもできるが、ソ連のペレストロイカに始まりベルリンの壁が崩壊したなかで、カルロスたちの居場所はなくなる。ついにはイエメンからスーダンへと居所を変える。妻とも別れるが、しっかり女性は伴っての行動をするが、インターポールを通じ特に因縁の深いフランスは執拗にカルロスを追及していた。そして、ついに病気で倒れていたカルロスは逮捕されフランスに連行された。
 映画の最初のころ、自らを世界革命をめざすマルクス・レーニン主義者であり、米帝国主義打倒と被抑圧民族解放を大義とすると語っている。しかし、女性との関係をはじめ、マルクス主義者としての行動がまったくない。宗教についても、後にイスラム教徒となるが酒浸りの生活を続け、思想的には左翼を名乗る資格などなく、単に東西の冷戦と中東のイスラエルとの関係という大きな政治のなかの一駒として使われた単なる「犯罪者」としての存在にすぎないという風に思った。それと、この作品にも出てくる日本赤軍、ドイツのアナキストグループ、等は新左翼潮流のはずだが所詮彼らも孤立した中ではそうした旧左翼の庇護の元に入って行かざる得なかったのだろうとも感じた。


監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:エドガー・ラミレス/アレクサンダー・シェアー/アフマド・カーブル/ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン/ジュリア・フンマー

2010年仏映画     上映時間:326分
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