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松川事件
 とある知人から、最近「松川事件」のビデオを見たけど、「松川事件」そのものをしる人が少なくなって話しもできないで困ったということを聞いた。さっそく探して見ることにした。松川事件は1949年に相次いだ「下山事件」「三鷹事件」の後に起きた国鉄がらみの「三大謀略事件」だということを松本清張の「日本の黒い霧」で読んだ記憶があるくらいで、正直あまりよく知らなかった。ただ、断片的に「赤間被告」だの「諏訪メモ」あたりは何となく覚えていた。
 1949年9月10日ごろ福島駅の近くのパン屋に本間という刑事が入って行き、一人の青年を地区警察に連行した。赤間は19歳で、ある女性が彼に強姦されたと被害届を出しているというのであった。しかしこれは明らかに、つくられた話であったのだ。本当のねらいは、一月前の東北本線金谷川駅と松川駅間で、上り旅客列車の脱線転覆事件であった。赤間はパン屋に勤めるまでは、国鉄の保線区で働いており、大量の人員整理計画に反対する国鉄労組の指導で反対闘争に参加して逮捕され保釈で出てきたものの、解雇されたのだった。こうした背景を利用し、最初に赤間を逮捕し連日に渡る長時間の拷問に近い取り調べによって、「ウソの自白」させられる。これをてこに、国鉄労組から10人を逮捕。さらに、東芝松川工場の労組員10人を次々に逮捕した。彼らも警察、検察で「赤間自白」をもとにつくられた筋書きで、役割分担を強制された。しかし、この年の12月にひらかれた福島地方裁判所での第1回公判で、赤間被告は自白を翻し自分が無実であることと、自白が警察での追いつめられて無理やりに言わされたことを主張した。そして、20人の被告団も次々に自らの無実の主張を展開する。さらに、弁護側も被告たちが無実であることを物証も含めて次々に明らかにしていった。しかし、裁判所は死刑五名、無期懲役五名、残る十名に有期刑という判決をだした。ただちに控訴し、第2審の仙台高等裁判所での審理になった。そこでも、多くの物証とともに、被告たちがこの事件とは無関係であることを弁護側が立証していった。そして、3年後仙台高裁は3人だけは無罪としたが、残りの17名には死刑を含む有罪を言い渡した。こんな判決は聞きたくないと絶叫する被告たち。裁判所の外には多くの労働者、学生、市民が集まり、不当判決に怒りをあらわにしていた。そして、最高裁で勝利しようということを誓い合うのだった。
 新日本映画社ということで、日共の影響があると思ったが、いかにも当時の日共臭プンプンだ。この映画も、先に「松川事件」についての学習映画が作られ、この上映運動でさらに劇映画を制作してもっと広範な人々の共感を得ようとカンパを訴えて4千5百万円を集めて作られたという。当時の時代背景として、中華人民共和国の成立や国内での国政選挙でも日共が大躍進するなど、こうした国内外での情況と国鉄労組内での日共の影響力が大きかったということがあった。そうしたなかでの国鉄、東芝の労組に的を絞ったフレームアップであったことは間違いない。それにしても、警察と検察の露骨なでっち上げにはあきれた。しかし、大胆さや露骨の程度の差こそあれ、現在でもこうした体質は変わっていない。それは、鹿児島の県議選にからむ志布志町事件、富山県警の誤認逮捕、起訴有罪後服役をし余儀なくされた後、真犯人がわかるという事件が次々に明るみにでたことでも明らかである。時代ということでは、当時の福島地裁の木造の実写場面は逆に貴重と言えよう。


監督 山本薩夫
出演 小沢弘治、宇野重吉、宇津井健
1961年日本映画 上映時間162分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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