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サラの鍵
 1942年フランスで起きたヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件と呼ばれるユダヤ人約1万3000人を一斉検挙してヴェルディヴ(屋内自転車競技場)に収監した事件が冒頭出てくる。これは「黄色い星の子共たち」でも描かれている。この日、スタルジンスキ一家を早朝パリの警察が急襲し、一家全員3日分の着替えと食料を持って一緒に来いという。父だけはこうした動きを察知して、地下に隠れていた。母と10歳のサラは慌てて身繕いをする。その時、サラはとっさの判断で弟を納戸に隠れるように言う。すぐに帰ってくるからと渋る弟を納戸に入れ鍵をかけてしまう。母は待機している警官に父親と男の子はどうしたと聞かれる。その時サラが「弟が病気で田舎に父と行っている」とごまかした。しかし、家の外に出ると結局父も連行されていた。そして、なぜ幼い子を残してきたのかと怒るが、結局ヴェルディヴに入れられてしまう。そこは、水もトイレもなく、皆そこら中にしてしまい、衛生状態が最悪だった。そんな時たまたま隣にいた若い女性が、仮病で脱出すると打ち明ける。サラは納戸の鍵を彼女に託そうとするが、父は逃げられっこないととりあわない。でも、彼女はまんまとそこから出て行ってしまい、悔やむ一家だった。やがて、一家はフランス国内の収容所に送られた。そこでは、男女と子どもは分けられていた。ある日、近所の女性たちが外から収容所に食料を鉄条網越しに差し入れをしてくれていた。その時、サラは一カ所鉄条網の下にくぼみがあること見抜く。そこで、同年代の少女とともに脱走しようと試みる。何とか脱出し、サラはパリに行こうと念じている。しかし、ようやくたどりついた村では関わりになりたくないという思いがあってかどこかへ行けと言われてしまう。しかし、一夜明けた朝サラと一緒の少女は病気で動けなくなっていた。すると、その家の老夫婦は二人を匿い、医者を呼んでくれた。しかし、その医者はナチに通報した。少女はジフテリィアで死んでしまったが、サラだけは老夫婦に面倒を見て貰うことになった。そこで、パリに出かけ、サラの家に行くが、そこにはすでに違う一家が暮らしていた。しかし、それもかまわず一目散に納戸に行き鍵を開けると、そこには弟の変わり果てた姿があった。
 一方、現代のパリでは、夫と娘と暮らす45歳のアメリカ人の記者ジュリアがヴェルディヴ事件について調べていた。取材を続けると、夫の父親の所有するマンションが実はサラたち一家のものだったことがわかる。ジュリアは夫の一家が強制連行されたユダヤ人の家を奪取したのではという後ろめたさにかられた。そして、サラの両親は収容所で亡くなった記録はあるもののサラの記録はないことから、彼女の調査を始める。すると、サラは大人になるまで老夫婦のもとで暮らしていたが、ある日突然出て行ってしまった。その後、アメリカから結婚式のカードが送られてきたという。そこで、アメリカに行き調査すると、結婚したサラは男の子を産みその後交通事故で亡くなっているというのだ。 ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件やその後のユダヤ人についてはやはり「黄色い星の子供たち」のほうがよかった。この「サラの鍵」については原作本があるという。しかし、何と言っても最初になぜ幼い子を一人しかも、真っ暗な納戸に入れ鍵までかけてしまうのかというところがひっかかる。10歳のサラが恐怖と驚愕に冷静に判断できなかったことはわかるのだが、親が一緒にいて、少なくとも3日間は帰れないと言われているなかで、子どもを置き去りにすること事態考えられない。こうしたなかで、サラは自らが弟を殺してしまったという罪悪感にさいなまれ、そのことが一生負担になってしまう。ただヴェルディヴやフランスの収容所からの脱走は2本の映画でも描かれているように可能だったのではなかろうかと思った。それはさておき、こうした過去の事件についてはやはり「黄色い星の子供たち」の方が数段よかったという感想は否めない。


監督:ジル・パケ=ブランネール
出演:クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス 、ニエル・アレストリュプ、エイダン・クイン、フレデリック・ピエロ、ミシェル・デュショーソワ


2010年仏映画   上映時間:111分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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