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一枚のハガキ
 太平洋戦争の最中、広島から招集された海軍の100人の中年兵は、奈良県天理市の天理教の宿舎の掃除をさせられていた。約一月で見違えるように掃除を済ませ、予科練の宿舎として使用することになった。次の任地は上官のくじで決めるという。松山啓太ら6人は幸運にも宝塚にいくことになったが、同部屋の森川定造はフィリピン行くことになった。運命の分かれ目となったくじ引きだったが、森川は松山に妻からきた一枚のはがきを見せてくれた。そこには「今日はお祭りですがあなたがいらしゃらないので 何の風情もありません 友子」と書かれていた。森川は「返事を出したいが、検閲で言いたいことを書いても消されてしまうから、書かない。俺が死んだら、このはがきを妻に届けて、確かに俺はこのはがき読んだと伝えて欲しい」言うのだった。そうして、森川は戦地に向かうが、戦死をしてしまう。残された森川の両親は、友子に定造の弟三平と結婚してこの家にいて欲しいと懇願する。それというのも両親は体が弱く、小作として極貧の生活をしていたからだ。友子は言われるままに三平と結婚するが、それもつかの間今度は三平に召集令状が届いた。こうして、三平も戦地に赴くが、彼もまた戦死してしまう。すると、こんどは舅の勇吉が倒れ、あっけなく死んでしまう。後を追うように姑のチヨが縊死してしまう。一人取り残された友子はそれでも必死に生きていく。敗戦の後松山啓太は故郷の港町に復員したが、家は空っぽだった。伯父から聞いた話では啓太の妻美江と父親が不倫の末、家を出て行ったという。自暴自棄になった啓太は新天地のブラジルで生活しようと決意する。そこで、荷物の整理をしていて森川のはがきを見つけ友子の家を訪ねることにした。山間の家を訪ね、友子に定造と自分の運命の分かれ目がくじだったことを伝えた。友子は「何であなたは生きているの」とくってかかる。しかし、啓太も自分だけ生き残ったことに十分罪悪感を持っていて、友子の責めることばにうなだれるだけだった。心づくしのごちそうでもてなしてくれた友子の言葉に甘え、一晩泊まることになった啓太。翌日の朝、村の総代で友子に横恋慕し、「めかけになれ」と言い寄っている泉屋吉五郎がやって来て、啓太にからむのだった。表へ出ろと言い放った啓太は、吉五郎ととっくみあいを始め、吉五郎を投げ飛ばししまう。けがをした啓太を看病しながら、啓太のこれからの話を聞き、一緒にブラジルは行こうという話になるのだが。
 この映画の撮影時99歳という高齢を押して演出した新藤兼人監督の実体験がベースになっているという。実際、戦死した人の兄弟と結婚するということはあったようだ。新藤監督の心から戦争は二度とやってはいけないという訴えがひしひしと感じられる。2004年の新藤監督の「ふくろう」でも大竹しのぶが好演していたが、葬儀用の鯨幕で作ったワンピースを着ていたが、今回も白と黒の模様のワンピースを着ていたのは単なる偶然ではないだろう。死者への哀悼の意味が込められていたのではないだろうか。


監督:新藤兼人
出演:豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、柄本明、倍賞美津子、大杉漣、津川雅彦

2011年日本映画            上映時間:114分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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