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母たちの村
 西アフリカの村で、平穏な日々を過ごしているコレのところに4人の少女たちが駆け込んできた。彼女たちは「割礼の儀式」から逃れてきたのだという。全部で6人いたのだが2人は町へ逃げていったという。コレは子どもの時の「割礼」が元で2度流産をし、3人目のの出産で「帝王切開」をして娘のアムサトゥを生むことができた。それで、7年前アムサトゥの「割礼」を拒否したのであった。そうした事情を知ってコレの元に4人は逃げ込んだのだった。コレはさっそく、「モーラーデ(保護)」を宣言し、家の入り口に紐を張った。これによって、コレが終結宣言をするまでは何人たりとも、このモーラーデをやぶることはできなくなった。さっそく、「割礼」を実施する赤い衣装の女性達が子どもたちの母親達とともに、コレの家にやって来た。彼女たちは、今すぐ子どもを渡して、「割礼」をさせるようにと言う。しかし、モーラーデによって家に入ることはできない。「割礼」を受けてない人は「ビラコロ」と呼ばれ、結婚の時に差別されてきた。しかし、「割礼」そのものが衛生状態が悪い中での行為であって、逆に感染症を併発し死に至ったり、コレのように流産やいろいろな後遺症にお悩まされる女性が多くいるという。そうしたなかで、村の長老たちも出てきてコレの行動を辞めさせようとする。村長たち長老はイスラム教の教えで「割礼」が必要だと言うのだが、コレは日頃からラジオを聴いて世界中で女性の「割礼」をしているのはアフリカだけで、他のイスラム教徒の女性はそんなことをしていないことも知っている。そんな折、フランスに留学していた村長の息子が帰国した。彼は、テレビをはじめ多くの土産を持ち帰り、生活も洋風にしようとしていた。しかし、父親をはじめ親戚たちは、テレビを禁じ、あわせてコレがラジオからいろいろな情報を得ていたことから、村のラジオを全て没収してしまう。こうしたなかで、コレの夫も兄に「男の沽券に関わるとして」皆の前でコレをむち打ち、モーラーデの撤回を迫った。しかしあくまでもがんばるコレに女性達が共感を感じるのだった。ついに、「傭兵」と呼ばれる露天商の男が止めに入り鞭打ちが中止された。そして、コレの勇気に共感する姉の第一夫人を中心に村の多くの女性も立ち上がる。
 イスラム社会ということなの男尊女卑の風潮が根強く残っていて、複数のの妻が当たり前で、女性は夫や長老たち男性の前では跪かなくてはならない。こうしたなかで、古い因習の「割礼」を辞めさせることは容易なことではない。しかし、彼女たちも「割礼」によって命を落としたり、後々まで様々な後遺症が残る人もいることを知っている。そうしたなかで、女性達がきちんとした教育を受けることの必要性が訴えられていた。それに対して、男達はただただメンツとか権威をかさに暴力とラジオを没収するといった強健の発動で対抗しようとする。この「割礼」という表現は、現在では正式には「性器切除」という。映画のなかでも、最後には正式に「性器切除」と字幕でも表現されていた。厳しい環境のなかで女性達ががんばり抜くといった、けっこう感動的な内容だ。アフリカの日常をかいま見られるということでもよかった。

監督 ウスマン・センベーヌ
出演 ファトゥマタ・クリバリ 、マイムナ・エレーヌ・ジャラ 、サリマタ・トラオレ
2004年仏映画  上映時間124分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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