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ありあまるごちそう
 「フード・インク」のヨーロッパ編として銘打っている本作。ウィーンでのパンを大量に廃棄する場面からはじまる。この罰当たりがと思う。運搬業者もまだ食べられるのにとつい口を滑らせる。日本流で言えば、賞味期限切れであっても消費期限切れではないものを捨てている。しかも、小麦は輸入したものだ。現在、地球上では、120億人までの食料を生産することができるという。しかし、その一方で毎日10万人が餓死しており、インドでは2億人が栄養失調状態にあるという。食べ物の廃棄で言えば、日本でもファスト・フードやコンビニなど日本でも大量の食料が毎日廃棄されているし、欧米先進国ではこうした廃棄は日常茶飯事である。次ぎにフランスのブルターニュ地方の漁師が紹介される。彼は、自然と調和した漁をモットーにしている。しかし、EUではこうした小さな漁船も含めて漁の日報を提出させ、これに基づいて大型船による漁が増加しているという。こうした漁では根こそぎ捕獲してしまうので、必要のない魚まで採り資源の枯渇に道を開くことになっているのだ。さらにスペインでは、一大ビニールハウス群でトマト栽培がおこなわれている。これは、水耕栽培ではないものの、一つひとつポットに植えられたものに水や肥料を自動で供給するというものだ。ここで、栽培されたトマトはヨーロッパ中に長距離を運ばれて供給される。次ぎに、ルーマニアの昔ながらのナス栽培の農家にヨーロッパの種子会社パイオニアが遺伝子組み替えのナスの導入をおこなう様子が描かれる。そして、唯一南米のブラジルでは、毎年広大なジャングルを切り開き大豆畑で大豆の生産をおこなっている。これらの大豆はヨーロッパの家畜の飼料や日本に輸出されている。一方、ヨーロッパでは小麦の裏作にトウモロコシを栽培している。これを飼料にするのではなく、全く採取しないままに茎ごと暖房用の燃料にしている。さらに、ブラジルで飢えた黒人一家は水すら汚れたものをそのまま飲んでいる。こうした不衛生な水しか飲めず、飢えた人々が多くいて、当然病気も蔓延していても手立てなく死んでいくという現実が存在する。グローバル化した大企業は水すら公共的に使うのではなく、経済効率を優先させ、自らの利益を中心に使おうとしている。
 アマゾンの熱帯雨林もどんどん開墾されていき、CO2を吸収し酸素を出していたこれらがなくなればさらに地球環境が悪化していくことは目に見えている。そうなれば、安定的な穀物の栽培にも影響を与えかねないし、自然災害も増えることも考えられる。そうねれば、今でも食料の分配が不公平になっているのだから、さらに飢餓が進行していくことになる。しかも強欲資本主義によるグローバル化は、格差を拡大し飢餓と餓死すらも蔓延させる恐れがある。


監督:エルヴィン・ヴァーゲンホーファー
出演:ジャン・ジグレール ピーター・ブラベック カール・オトロック

2005年オーストリア映画    上映時間:96分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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