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ウィンターズ・ボーン
 アメリカのミズーリ州オザーク山地に住むリーは17歳の少女だ。母は精神を病み、ほとんど口もきけない状態で12歳の弟と6歳の妹の面倒はリーが一人でみている。一家の住む一帯はヒルビリーと呼ばれる人々でアイルランド人の末裔で同族意識が強いが、貧困地帯なので覚醒剤の密造をやる人間が多くいる。リーの父も、密造をやっていた。彼は覚醒剤の密造容疑で逮捕され、保釈されたが、間近に裁判が開かれるが、行方をくらましている。そこで警察からは、裁判に出頭しなければ保釈金の担保として設定されている自宅と所有する森が没収されるというのだ。リーは父親の行方を捜し始める。廻りは、ほとんどが親戚だがだれもリーの父親の行方を知らないという。いろいろ手を尽くすが、伯父のティアドロップだけはつっけんどんだがリーの手助けをしてくれる。そして、裁判の日父は裁判には出なかったため、1週間後には家を明け渡すよう管財人に言われたリー。さらに、父を執拗に捜すリーに対して、地区のボスが家族を使ってリーに私刑をくだす。それでもひるまないリーに、ある晩秘密の場所に連れて行かれる。そこには、リーの父親の白骨死体があった。その両手の骨を持ち帰り、保安官に提出して、差し押さえを免れることはできた。しかし、極貧の生活はかわらない。
 サンダンス映画祭グランプリをとった、前回の「フローズン・リバー」に続く女性監督の作品だという。貧しい生活を寒々しい冬の季節を舞台にしているという点も共通しているように思えた。ただこの作品の主人公は17歳の少女で、向こう気は強いが、それでも若くして大人の世界と対抗しながら幼い兄弟の面倒をみなくてはならないのだ。しかも、ほとんどが遠縁といった閉鎖的な世界。さらに貧困ときている。主人公の少女は幼い弟に隣家で解体する鹿を物欲しそうにながめて、おねだりしたらと言われるが、卑しいことは言うなと諭す。そこは農業をするような土地もない山間部で牧畜にもそれほど適していないなか、てっとり早く稼ぐためには麻薬に手を染めるという構造のようだ。保安官も大麻で止めておけば、これほどの追及はなかったという。それでも一線を越え、風邪薬を原料に覚醒剤をつくというところに踏み込んでしまったらしい。そうなると、罰則も長期化する。そうしたあたり、現在99%の大衆の反乱が起きているアメリカで、底辺のなかにあるむごたらしい現実を垣間見せてくれる。ジェニファー・ローレンス の演技ももちろん素晴らしいが、アメリカのある意味負の現実に向き合う意味でも秀作といえよう。


監督:デブラ・グラニック
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、シェリル・リー 、デイル・ディッキー

2010年米映画    上映時間:100分
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