狼たちの街
2011-10-31(Mon)
50年代初頭アメリカのLA市警は激発する犯罪に対して組織犯罪特別捜査班(ハット・スクワッド)を作った。マックス警部補ら4人がその任務に当たった。彼らはシカゴから来たマフィアなどマルホランド・フォールズ(縁切りの谷)と呼ばれるロスの高台にある断崖から突き落とすなど朝飯前だった。ある日、住宅分譲予定地から一人の若い女性の死体が発見された。現場で指揮をしていたマックスは女性の顔を見た瞬間言葉を失ってしまった。その女性はアリソンは、かつてマックスがつき合っていた不倫相手だった。しかも、彼女は全身の骨が折れていて、高台から落とされたとの鑑識の報告があった。それから数日後、マックス宛に一本のフィルムとともに電話番号を書いたメモが入っていた。フィルムにはアリソンと見知らぬ男との情事とともに軍の施設が映されていた。電話をかけてその男と会うと、彼はゲイでアリソンとも親しく、殺された日には米原子力委員会のティムズ将軍と会っていた証言し、命が狙われているから、助けて欲しいと懇願する。そしてフィルムにも映っていたアリソンの部屋の隣室はジミーが借りていて、そこからマジックミラー越しに情事の場面が撮影されたこともわかった。しかも、アリソンの部屋も隣室もすでに誰かが荒らして足の踏み場もなかった。ジミーは、マックスの情事のフィルムも含め数本がなくなっていることを証言する。そして海岸縁の人気のない彼の家に刑事3人が護衛にあたるが、そこに重機関銃を撃ち込まれ、刑事一人が死にジミーも怖くなって外に出たところを捕まり惨殺された。マックスは仲間ととともにティムズ将軍のもとに出向くが、責任者のネイサン大佐に軍の施設には立ち入れないと断られる。そこで、マックスたちは無断で施設内に入ると、そこには核実験場が広がっていた。しかも、アリソンの死体の足に付着していたガラス片が散らばっており、さらに足は被爆していたこともわかった。すぐに駆けつけた軍に拘束されたマックスたちだが、マックスだけはティムズ将軍に会うことが出来た。彼は原爆の開発には犠牲はつきもので有り、選ばれた者の治外法権は認めらるべきだと言う。そういう意味でハット・スクワッドの行為も見て見ぬふりが通っているというのだった。何とか署に戻ったマックスを今度はFBIの捜査官が待っていた。彼らはあからさまにアリソン事件から手を引けというのだ。そして、マックスの家に家宅捜査に入り、ティムズ将軍の映ったフィルムを探しにきたのだった。結局何も見つからなかったが、今度はマックスの妻宛にアリソンとの情事のフィルムが送られてきた。マックスは妻に不倫を責められる。こうして、最後の対決の場に向かうマックス。
LAコンフィデンシャルの時代を描いたというこの作品で、期待をしたのだが、正直がっかりだった。ニック・ノルティはチェーンスモーカーのようにやたらとたばこばかり吸うのも、当時としては当たり前の光景なのだろうが、何だか咳き込みそうになった。ハット・スクワッドもただ、4人で行動をともにしているだけという感が否めなかった。結局の所、マックスの夫婦間の不倫を介しての物語に収斂させてしまった。せっかく、原爆も絡んでいるのだから、もう少し深い作品にできたのにという思いがしてならない。
監督:リー・タマホリ
出演:ニック・ノルティ、メラニー・グリフィス、ジェニファー・コネリー、ジョン・マルコヴィッチ、チャズ・パルミンテリ
1996年米映画 上映時間:108分
LAコンフィデンシャルの時代を描いたというこの作品で、期待をしたのだが、正直がっかりだった。ニック・ノルティはチェーンスモーカーのようにやたらとたばこばかり吸うのも、当時としては当たり前の光景なのだろうが、何だか咳き込みそうになった。ハット・スクワッドもただ、4人で行動をともにしているだけという感が否めなかった。結局の所、マックスの夫婦間の不倫を介しての物語に収斂させてしまった。せっかく、原爆も絡んでいるのだから、もう少し深い作品にできたのにという思いがしてならない。
監督:リー・タマホリ
出演:ニック・ノルティ、メラニー・グリフィス、ジェニファー・コネリー、ジョン・マルコヴィッチ、チャズ・パルミンテリ
1996年米映画 上映時間:108分
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