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彼女が消えた浜辺
  カスピ海にあるリゾートに行こうとセピデーが提案した。彼女は、ドイツで離婚して帰ってきたアーマドとは大学の友人だった。それで、アーマドの妹ナジーとマヌチュールの夫婦、友人の女性ショーレとその夫ペイマンと子供たち、そしてセピデーの夫アミールとともにエリという保育士の女性も誘っていた。セピデー以外の人々とは、初対面だったが、エリはアーマドに紹介するために一緒にきたのだった。リゾートに到着すると、別荘は翌日には返さなければならないという。そこで、空いているのは、浜辺の古い別荘だった。そこは、窓ガラスは割れ、荒れ果てていた。仕方なく、掃除からはじめることになった。エリもかいがいしく働くが、途中で携帯電話が圏外のため外に電話をしに出かけた。相手は母親で、保育園の同僚と旅行に来ているが、他の人には内緒にして欲しいと話すのだった。夕食は和やかに盛り上がった。翌日、男の子は海に夢中だった。女の子は浜辺で遊び、男たちはバレーボールを楽しんでいた。エリはセピデーに午後には帰りたいと言う。バスで帰るから切符を買いに行きたいと申し出る。しかし、セピデーは3日の予定だから一緒に帰ろうと強引に言うのだった。ナジーは無理に引き留めなくてもと言うのだが、セピデーは聞かない。そして、ショーレを残してセピデーとナジーは買い物に出かけてしまう。ショーレはエリに子ども見ててと頼み、昼食の準備に取りかかった。エリは凧を女の子と揚げていた。すると、突然女の子が父親のところに駆けてきて、お兄ちゃんが溺れたというのだった。男たちは慌てて海に飛び込み、懸命に捜し、ようやく男の子を発見して助けることができた。すると、エリの姿が見当たらない。今度は、警察に連絡して、捜索してもらうが波が荒れてきたので、30分位で船による捜索は終わってしまった。買い物から帰ってきたセピデーは海に飛び込み、エリを捜すのだった。しかし、闇雲に捜しても見つかるわけもなく、逆に警察からエリの本名などを聞かれるが、セピデーも詳しくは知らない。夜まで捜すが、見つからないが、警察は明日には亡くなっていれば遺体が上がるはずと、引き上げてしまった。翌日の朝、アミールは妻のセピデーにエリを誘ったのは、自分に相談も無くアーマドに紹介するために、強引に連れてきて、彼女が途中で帰らないようにと荷物と携帯を隠してしまったことに激怒した。そして彼女の携帯電話から彼女に婚約者がいたこともわかった。しかも、そのこともセピデーは知っていたのだった。そして、その婚約者も呼び出され、結末を見ることになるのだった。
 前半、イランの人々はちょっとしたことで、踊り出すという騒々しさに引いてしまった。しかし2日目の子どもが溺れたあたりから、逆に内面を追及しあうという場面で、皆落ち込んでいく。そもそもアミールのお節介から、始まり自分都合で帰りたいというエリの荷物まで隠してしまうという辺りはやり過ぎだ。身勝手と保身のための嘘という悪循環に陥っても、最後まで真実は伏せられたままだ。他方イランにおける女性の地位は、宗教的な側面もあってか、低いと思われる。男たちは、炊事や子どもの面倒も含め全て女性任せなのかと思った。前半部でそうした不安を垣間見せつつも、はしゃぎすぎというかうるさいと感じたが、一転して後半は心情の吐露という面がクローズアップされた。それにしても、小さな子が海辺にいれば、ちゃんと見ていなければならないのは、男親であってもやるべきだろう。身勝手なお節介に嘘を重ねることの罪深さと、それぞれの保身とが交差する作品だが、あまり後味はよくない。


監督:アスガー・ファルハディ
出演:ゴルシフテ・ファラハニ 、タラネ・アリシュスティ、シャハブ・ホセイニ、メリッラ・ザレイ
2009年イラン映画     上映時間:116分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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