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終着駅 トルストイ最後の旅
 1910年ロシアの文豪トルストイは自らの博愛主義を運動として広めようとしていた。その中心はチェルコトフで、モスクワで事務局を担っていた。そのコミューンをトルストイの住むヤースナヤ・ポリャーナの近くで実験していた。そんな折り、トルストイに心酔したワレンチンが秘書として雇われた。彼は、チェルコトフにトルストイの妻ソフィヤの動向を監視するように命じられていた。それというのも、トルストイが伯爵として広大な屋敷に住み多くの使用人に傅かれ贅沢な生活を続けていることに罪悪感をもっており、自らの著作権を放棄すること希望していた。しかし、ソフィヤは子どもたちのこともあり、著作権放棄には反対していた。ただ、トルストイ自身はそんなソフィアには辟易していたが、やはり愛していた。そんな二人の間に入ったワレンチンだったがけっこう二人には気に入られていた。ワレンチンはコミューンにいたマーシャという女性に恋をしてしまう。彼女は当初はトルストイの思想に共感して来たのだが、チェルコトフらがトルストイを偶像化してしまい、トルストイ自身も首をかしげる程の規則が存在していた。そこでは、恋愛は御法度であったが、二人は愛し合ってしまった。一方、トルストイ夫妻も決定的な場面を迎え、ついにトルストイが家を出るのだった。それには、娘や主治医が同行したが、82歳という高齢もあってトルストイは高熱を出しアスターポヴォという小さな駅に降りた。そこで、療養するのだが、回復は難しく、ソフィヤが特別列車を仕立ててやってくる。
 日本でも、戦前華族でもあった有島武郎が自らの農地を解放したり、武者小路実篤の「新しき村」の実践にも影響を与えたのがトルストイの運動だった。一方、トルストイの思想ということだがチェルコトフらによって、一人歩きしていくあたりはレーニンの後,スターリンがレーニンを巧みに利用しながら、レーニン自身が忌み嫌った偶像化を通して逆にスターリンの偶像化と独裁への過程を思い起こしてしまった。それはさておき、トルストイ夫妻の愛とトルストイの思想と著作に魅入られた若者の愛を対比させて、愛について描いた作品だと思う。ヘレン・ミレンは「RED」とは違い、本来の演技派として、また、クリストファー・プラマーも「サウンド・オブ・ミュージック」から数えても数十年のキャリアを遺憾なく発揮していた。


監督:マイケル・ホフマン
出演:ヘレン・ミレン、クリストファー・プラマー、ジェームズ・マカヴォイ、ポール・ジアマッティ 、アンヌ=マリー・ダフ
2009年独・露映画   上映時間:112分
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