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ビン・ラディンを探せ
 妻が妊娠したことを知ったドキュメンタリー映画監督のモーガン・スパーロックは、生まれてくる子どもを安全に育てるためにはどうすればいいのかを考える。そのなかで、9.11の経験で危険人物であるビン・ラディンを捕まえることが大切だと考えた。そこで、危険地帯に行くのだからと、危機対処術を学んだ。そして、まず向かったのが、ビン・ラディンの師ザワヒリの故郷エジプトに向かった。ちなみにザワヒリ師ではなく同じムスリム同胞団の幹部や一般の人々と会った。しかし、この国では、ムバラクへの批判が相次ぎ、その支援をしているアメリカへの敵意に満ちていた。そこで、次にモロッコへ行った。というのは、モロッコのスラム出身の少年が自爆テロを起こしていたからだ。そして、こうしたテロが経済的背景が引き起こしていることを知る。さらに、イスラエルとパレスチナへいくと、ユダヤ教の教えに忠実な人々からは歓迎されず、パレスチナ人も、アルカイダは関係ない、自分たちで戦うしかないといった意見もでてきた。さらにイスラエルの普通の人が「冷静に考えれば、二つの国が並立するしかない。というのが当たり前だ」と言っていた。この後、ビン・ラディンの生まれ故郷サウジアラビアに行く。ビン・ラディンは元々石油を一手に握っている王族に近い裕福な一族で、パパブッシュとも近しい一族なのだ。しかし、ここはそうした意味でアメリカよりの政策をとっているものの、庶民レベルでは必ずしもそうでもないことがわかる。ということで、ここにはいるわけもなくアフガニスタンに行く。そもそも、ビン・ラディンはソ連のアフガン侵攻に対決しアメリカの支援を受けていた。ソ連撤退後、アフガンがタリバンによる支配が確立されると、ビン・ラディンはアルカイダの指導者となったのだった。それでも、多くの人はパキスタンにいるはずという。パキスタンに着いたスパーロックだが、はたと気がつく、ビン・ラディンを探すことの意味は何だったのかを。
 当初、中東のイスラム教徒全てが反米のテロリスト集団という思いと、その親玉ビン・ラディンという一方的な思いが占めていたスパーロック。しかし、現実に中東や北アフリカに来て、庶民との話のなかで、直面する貧困、格差、政治と宗教、独裁といった問題に呻吟しているが、誰もが家族の幸せを願っているありきたりの人々であることに気がつく。そして、今日の政治情勢が少なからずアメリカとの関わりで翻弄されてきたことも明らかになる。その意味で、より現在的なチェニジア、エジプト、リビアでの大衆の反乱の萌芽をこの映画でみることができたと思う。コミカルな語り口だが、なかなかよかった。



監督:モーガン・スパーロック
2008年米映画   上映時間:93分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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