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天使の恍惚
  1970年代初頭、安保闘争後の東京。四季協会(春夏秋冬を冠した指揮官が3ヶ月の月名を名乗る隊長以下月から日までの曜日を冠した兵士で構成)という革命組織が爆弾闘争を準備する。それは秋軍団が米軍基地から爆薬と武器を奪取するところから始まった。陣頭指揮は十月で以下月曜日から日曜日までの7人が米軍基地に潜入した。計画通り武器や爆薬を奪ったが、あと少しのところで、歩哨に見つかり銃撃戦になり、4人が死亡した。十月も目をやられてしまった。九月隊との待ち合わせ場所にやって来たのは秋だった。負傷した十月を車に乗せていった。アジトに戻り月曜日と金曜日は成功を祝い、祝杯とともにベッドインしていると、そこに二月以下の冬軍団が現れ、十月たちの奪った爆薬と武器を渡すようにと言う。それを拒否すると、二人は拷問のように責められ口を割らされる。そして、その後は冬軍団が爆弾闘争を展開する。視力を失った十月に秋からの伝言を伝える土曜日。最高指導者の一年は秋軍団を解散し冬軍団に合流せよと秋に命じ、この指示に従うよう十月や月曜日、金曜日に伝える。しかし彼らは、今さら指示には従えないとして、自らで落とし前をつけると宣言する。そして、アジトのひとつを爆破する。この後、彼らは独自に爆弾闘争を展開していく。そして、最後は十月もまた。爆弾を抱いて新宿の町を歩いていく。
 当時の新聞記事が映し出され、あの当時を思い出した。いわゆる「土田・日石・ピース缶爆破事件」をはじめ新宿クリスマスツリー爆破事件」で警察関係者や派出所・交番などが爆破され、この映画の後に「東アジア反日武装戦線」による三菱重工やゼネコンなど大企業を連続して爆破した事件が現実に起きたことを覚えている。映画の四季協会は19世紀フランス革命においてブランキがつくった少数精鋭の武装組織からとったもの。ただ当時としても、いわゆる新左翼の側からしてもこうした爆弾テロといった闘争形態は「一揆主義」「ブランキズム」批判されただろうし、思想的にも女性解放戦線、「障がい者解放戦線」などから差別語は指摘されたと思う。自らの行動に行き詰まり仲間を見捨ててしまった荒紗ゆき演じる秋が語る「問題は,水準なんかで語るべきではなかった、力量の標準なんてなんの意味もなかったのよ。本気で孤立できるヤツ、自分の体だけで闘えるヤツ、孤立を恐怖して何が出来る。孤立した精鋭が世界を変える、世界をつくる。市民なんか何時まで経っても市民でしかない。大衆なんか何時まで経っても大衆でしかないじゃないか。孤立した精鋭が世界をつくるんだ。」と叫ぶあたりに限界が露呈していた。ただ、「新宿泥棒日記」でも存在感があった横山リエは浅川マキにも似た歌までも披露していた。それと、当時のピンク映画の常道パートカラーも懐かしかった。


監督:若松孝二
出演:吉澤健、本田竜彦、横山リエ、荒砂ゆき、山下洋輔
1972年日本映画  上映時間:89分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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