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板尾創路の脱獄王
  1930年代の中頃、中国への軍事進出を狙っている時代、ほんの微罪で留置場や刑務所から脱獄する男がいた。名前は鈴木雅之と言い、胸に逆さの富士山の入れ墨があった。冒頭、いきなり収監された刑務所を数時間で脱獄してしまう。その手際よさに注目したのが看守長の金村だった。しかも、彼は看守たちによる脱獄への報復と予防のためと称しての理不尽な拷問にも耐え、時には反撃もしてみせる。そして、ほんのわずかな脱獄への手段は決して見逃さない。こうして、次々に脱獄を繰り返すのだが、逃げても意外に早く捕まるのだった。すると、脱獄の累犯は刑期を重くし、堅牢な刑務所送りにされる。一方、金村は法務省の官僚上羅から本省へ呼ばれ、出世した。世間では鈴木を呼び注目していた。次第に、戦争へ突き進んでいくころ、金村は新聞で鈴木が監獄島へ移送されることを知った。監獄島とは、孤島のなかに刑務所設備を置き、一度入ったら二度と出られないというところだった。そこで、金村は鈴木の移送に立ち会うことにした。それは、アルカトラズのようで刑務官たちは事があれば、銃を持ち出し島の中でのことは、まったくの治外法権とされていた。
 戦前の脱獄ものということで、吉村昭の「破獄」を連想していた。確かにいくらか参考にしたとは思うが、寡黙な鈴木が突然歌い出す歌が「ふれあい」であり、この時代をこえた歌の意味は何なのか、考えてしまう。当然、最後の脱獄を繰り返した理由ともからんでいると思う。また、鈴木が生まれた時のシーンは「修羅雪姫」と同様、監獄の中というのも思わせぶりだ。いっぽうで、拷問によって蛆がわくシーンや脱糞して針金を取り出すといったシーンがけっこうリアルで少しいやだったが、最後はお笑い芸人として、笑い飛ばすといったなかにこそ、板尾のねらいがあったのではないかと思う。なかなか面白かった。


監督:板尾創路
出演:板尾創路、國村隼、石坂浩二、ぼんちおさむ、木村祐一、阿藤快、津田寛治
2009年日本映画   上映時間:94分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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