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フェアウエル
 1981年のソ連、首都モスクワに滞在しているフランス人の技師ピエール・フロマンは仏国家保安局(DST)から潜入していた上司の命をうけKGB大佐のセルゲイ・グリゴリエフと密かに接触した。グリゴリエフは情報管理を任されており、妻と大学生の息子と3人でそれなりの生活を送っていた。しかし、彼にはソ連の先行きが早晩行き詰まることが目に見えていた。そこで、スパイとは全く無縁のピエールと接触したことで、あえて彼にこれまで、米国のCIA、ホワイトハウス、ペンタゴンから集めた情報を逆に流すのだった。ピエールは、スペースシャトルの設計図やペンタゴンの秘密事項などを目にするだった。当時フランスは社会党のミッテラン大統領で閣僚に共産主義者が入っていると米のレーガン大統領からオタワサミットで見直しを要求されるが、逆にDSTから入った米の情報がソ連に漏れていることを内密に知らせることで、レーガンの要求をはねのけた。以後スターウォーズ計画やエアフォースワンの設計図なども漏洩していたことがわかった。グリゴリエフは金の要求はせず、かつて赴任していたフランス詩の本とブランデーや西側音楽のファンである息子のためにソニーのウォークマンやクイーンのカセットを要求するぐらいだった。息子には自分とは違った生き方をして欲しいと切望するのだが親子のコミュニケーションはとれずじまい。職場の女性との不倫関係を知れれたり、妻が上司と不倫していることをしってショックを受けている。ピエールも妻にDSTがらみの仕事をしていることを知られ、早く止めて欲しいと哀願される。しかしことの重大性とグリゴリエフの人柄にも惹かれ続けていた。そして、、「X部隊」のファイルが手渡された、これこそ西側にいるソ連のスパイ部隊の全貌だった。当時ソ連はこうしたスパイ活動に莫大な資金を投入していた。それは、ゼロからのスタートではなく、米国の技術を盗んでそこから次に進む方がリスクも資金も少なくてすむという発想だった。こうした、体制もそのスパイ網が無くなれば、ソ連の国家体制そのものも立ちいかなくなるという思いからの、グリゴリエフの行動だった。やがて、彼の行動が不審に思われ逮捕される。折しもソ連共産党も、ゴルバチョフが新書記長になり、グラスノスチ(情報公開)、ペレストロイカ(改革)を唱えはじめるのだが。
 モスクワの町を歩く青年たちの一団の背後に「ワルシャワ労働歌」が流れ、懐かしく聞いた。けっこうあの時点で、ソ連は行きづまっていたのは事実だ。そのうえで、あれほどの情報が流れていたことがわかり、その実行部隊が一掃されれば、そうたやすく回復することもできなかったと思った。現在ではインターネットがこれだけ普及しウィキリークスで次々に国家の機密事項がリークされている。これもまた、30年前には考えられなかった事で、こうしたことも時代の波で抗しきれないものに違いない。


監督:クリスチャン・カリオン
出演:エミール・クストリッツァ、ギョーム・カネ、アレクサンドラ・マリア・ララ、インゲボルガ・ダプクナイテ
2009年仏映画   上映時間:113分
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