ノーウェアーボーイ ひとりぼっちのあいつ
2010-11-06(Sat)
1950年代イギリスのリバプールの中学生だったジョン・レノンはジョージ伯父さんとミミ伯母さんに育てられていた。ある日、ジョンはジョージにハーモニカをプレゼントされ、あわせてジョンの部屋に階下のラジオから引いた線でラジオ放送が聴けるようになり、大喜びをしていた。伯父とラジオの音楽放送を聴いていたジョン。しかし、伯父がこれからパブに行くといって歩き出してすぐに倒れてしまった。そして、そのまま亡くなってしまった。伯父の葬儀の時ちょっと顔を見せた赤毛の女性がいた。その女性こそジョンの母親ジュリアだった。従兄弟に聞くとジュリアは近所に住んでいるというのだ。従兄弟とともに十年以上会っていない母親と再会したジョン。そこには、ジョンを力強く抱きしめる母ジュリアがいた。同じ兄弟とは思えない程奔放なジュリア、一方育ててくれた伯母ミミは厳格そのものだった。やんちゃで羽目をはずすジョンは、停学となり、ミミには内緒でジュリアの家に通うジョン。家には内縁の夫ボビーと二人の幼い娘がいた。そんななかでも、ジュリアはこれまで会えなかったジョンとの愛情を深めようと二人でアメリカのロックンロールを聴き、エルビス・プレスリーの映画を見るのだった。すっかり、ロックンロールに魅入られたジョンはプレスリーのようにリーゼントを決め、ジュリアにバンジョーの弾き方を習うのだった。ところが、学校の停学のことがミミにばれてしまい、ミミがジュリアの家にやって来て、ジョンにどちらに住むのと選択をせまる。しかし、ジュリアの家では結局ジョンの居場所がなく、ミミの元へ帰ってくるジョン。そして、ミミに買ってもらったギターの練習をして、「ザ・クオリーマン」というバンドをつくるジョン。最初のデビュー会場に現れたのがポール・マッカトニーだった。彼のギターテクニック魅了されたジョン。さっそく彼もにバンド加わることになった。すっかり、ポールと仲良くなってギターの練習に没頭した。そして、何度かステージをこなすと、これまたギターの上手いジョージ・ハリスンがメンバーに加わった。この後、ジョンの17歳の誕生パーティがジュリアの家で開かれた。そして、そこで父について聞こうとするジョン。しかし、答えてくれないジュリアを残してミミに家に戻ると、ジュリアが追ってきた。その後ミミがジュリアを前に衝撃の真実を語った。そして、ショックを受けたジョンは過去を乗り越え、独り立ちしようとするジョン。
ビートルズの前史というよりは、映画のエンディングで流れた「マザー」を映画化したという印象をうけた。また、最後にジョンがドイツのハンブルグに行くというところで終わるのだが、ここのあたりは「バック・ビート」という作品で観たことがある。ここにはベースを弾いていたスチュアート・サトクリフもいて5人目のビートルズともいわれているが、彼は画家としての才能もあったものの21歳で早世している。ともあれ、ジョンにとっての二人の母はかけがえもなく、特にジュリアがいなければ、ビートルズは生まれなかったのではないだろうかと思った。よく言われるように、ジョンはヨーコに二人の母を重ねてみていたことが窺いしれる。
監督:サム・テイラー=ウッド
出演:アーロン・ジョンソン、アンヌ=マリー・ダフ、クリスティン・スコット・トーマス 、デヴィッド・スレルフォール
2009年 英映画 上映時間:98分
ビートルズの前史というよりは、映画のエンディングで流れた「マザー」を映画化したという印象をうけた。また、最後にジョンがドイツのハンブルグに行くというところで終わるのだが、ここのあたりは「バック・ビート」という作品で観たことがある。ここにはベースを弾いていたスチュアート・サトクリフもいて5人目のビートルズともいわれているが、彼は画家としての才能もあったものの21歳で早世している。ともあれ、ジョンにとっての二人の母はかけがえもなく、特にジュリアがいなければ、ビートルズは生まれなかったのではないだろうかと思った。よく言われるように、ジョンはヨーコに二人の母を重ねてみていたことが窺いしれる。
監督:サム・テイラー=ウッド
出演:アーロン・ジョンソン、アンヌ=マリー・ダフ、クリスティン・スコット・トーマス 、デヴィッド・スレルフォール
2009年 英映画 上映時間:98分
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