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ルワンダの涙
 海外青年協力隊の一員として、ルワンダにやって来た英国人のジョーは、カソリック教会のクリストファー神父の運営する公立技術専門学校の教師として活動していた。ルワンダでは、以前からのフツ族とツチ族との対立が激化し、人口で多数を占めるフツ族が民兵を組織し、あからさまにツチ族に迫害を加えていた。そうした一触即発の状況下、国連の平和監視軍が駐留することになった。その一環として技術学校には、ベルギー隊が駐留していた。そうしたなかでも、学校ではツチ族の生徒とフツ族の職員が一緒に過ごしていた。ジョーも町のなかで会ったBBCのテレビ取材班のレイチェルから、ツチ族が虐殺された現場を見たという話を聞き、不安な気持ちになっていた。そうして1994年4月6日フツ族出身のハビャリマナ大統領の乗った飛行機が撃墜され、クーデタが起きたのではないかという噂が持ちあがり、フツ族の民兵集団がリストアップしていたツチ族に襲いかかったのだった。こうした事態のなか、学校には多くのツチ族の人々が避難してきた。すると、学校の周辺には武装したフツ族民兵たちが集まってきた。クリストファー神父はベルギー軍のデロン大尉に周辺で始まった虐殺を止めさせるため、行動を開始するように要請した。しかし、大尉は「自分たちは、平和監視軍であって、武力は自らの自衛のためだけにしか使えない」と言うのだった。さらに、周辺の白人40人も避難してきた。そうしたなかで、仏・伊軍が自国民を避難させるためにルワンダにやって来た。仏・伊軍によって学校からも、白人たちだけが、空港へと連れていかれた。その際、BBCのレイチェルたちは帰国することになるが、ジョーはマリーたち生徒を置いて自分だけ帰国できないと学校に残った。しかし、避難民の生活物資も困窮するなか、国連からベルギー軍の撤退命令が出て、これを逃すと生きてイギリスに帰れなくなるということになり、ジョーはベルギー軍とともに帰国することにする。マリーは自分たちを置き去りにするのと涙する。しかしクリストファー神父だけは、皆と一緒に残ることに。
 「ホテル・ルワンダ」を観ていたので、衝撃は少なかった。ルワンダで起きたこの事態に対して日本をはじめ世界は、ほとんど関心を示さなかった。いっぽう、国連軍はただの平和監視だけで虐殺を目の当たりにしながらすごすごと撤退してしまった。これから日本がこうした活動に防衛省として国連平和維持活動へ積極的に関わろうとしようとしているが、平和監視活動では所詮こうしたことの二の舞になるという可能性を持っているということを心しなければならない。

監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演:ジョン・ハート 、ヒュー・ダンシー
2005年英・独映画  上映時間115分 
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