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十三人の刺客
 幕末の江戸、老中土井大炊之守の屋敷前で明石藩江戸家老間宮図書が訴状を傍らに切腹した。そこには、主君松平斉韶の素行について書き連ね数々の残虐行為を見逃せず、幕府から隠居を命じて欲しい旨がしたためられていた。しかし、松平斉韶は現在の将軍の弟ということもあり、来年からは老中に就任することになっていた。老中の土井は将軍の意向もあり、対処に困惑していた。しかし、尾張藩の牧野靱負の訴えで、前年の参勤交代の際牧野の倅采女の嫁千世が明石藩の本陣の接待をしていて、斉韶に陵辱され、見とがめた采女とともに千世も惨殺されたということもわかった。そこで、土井は幕府御目付島田新左衛門に、明石藩主松平斉韶を亡きものにするよう命じた。島田は旧知の御徒目付組頭の倉永左平太に戦力になる者を捜すように依頼した。そして、かねてより食客として懇意にしてきた浪人平山九十郎に助力を頼んだ。平山は二つ返事でこれに応え、唯一の門弟小倉庄次郎とともに参画する。倉永の配下は二人御小人目付組頭三橋軍次郎配下の二人、さらには島田の足軽波岡、島田の甥島田小六郎と浪人で槍の名手佐原平蔵の12人がそろった。島田は少人数で明石藩の参勤交代の帰途、どこで襲撃するのか思案する。明石藩にはかつて島田と同門道場でならした鬼頭半兵衛がいた。鬼頭は斉韶が明石藩に養子として入る際側用人として同行した元旗本だった。鬼頭は配下に探らせ、島田が参勤交代の帰途何かを仕掛けてくることを探りあてていた。島田は数人を爆薬に習熟させ合わせて、尾張藩の牧野に依頼して明石藩の前年の蛮行に抗議して藩内の通行を禁止するよう工作する。そして、島田は必ず行列が通ると思われる落合宿を全て買い切り、そこに様々な仕掛けをすることにした。そして、一行が動くと早速、とある宿場で襲撃された。そこで、馬をすて徒歩で木曽山中を歩くことになった。すると、道に迷ってしまったが、山の民の木賀弥平太と出会い、彼の案内で無事落合宿に到着した。弥平太も行きがかり上、彼らの仲間になり13人の刺客が勢揃いした。そして、ついに明石藩の一行300人が落合宿に到着した。迎える13人、様々な仕掛けが準備されているが、所詮13人、相手は300人。太平の世になれ、互いに人を切ったという経験もないなかで、勝負は何としても相手を倒すという気迫であり、卑怯へったくれもない、やるかやられるかの世界という気構えだけということが徹底された。そして、戦いの火ぶたが切って落とされた。
 かつて、1963年東映で工藤栄一監督、片岡知恵蔵主演で映画化されており、今回はそのリメークだ。ちなみには脚本は池上金男で後に池宮彰一郎のペンネームで「四十七人の刺客」を書いている。今回の作品は前作に比べパワーアップされ、落合宿の要塞化が強化されたり、明石藩の総勢も300人にしている。ちなみに、前作は53人対13という設定だった。ただ、キャストでは、島田役の役所広司、平山役の伊原剛は好演しているのだが、松平斉韶役の稲垣吾郎は凡庸という印象を持った。同様に里見浩太朗が演じた新六郎役の山田孝之もいまいちで、鬼頭役の市村正親もくぐもるような滑舌が気になった。それと、 松平斉韶がこれが合戦の世の有り様かと喜ぶ場面があったが、すでに幕末に入り大塩の乱や一揆なども頻発していて、けっこう乱世になっており、時代認識がとんちんかんだと思った。吹石一恵がお艶とウパシの二役だったということは後で知ったが、別にウパシは登場させなくてもよかったと思う。こうしてみると、オリジナルはやはり輝きは失せていない。その他の工藤作品「大殺陣」「十一人の侍」「影の軍団・服部半蔵」など集団抗争時代劇も改めて注目されるのではないだろうか。


監督:三池崇史
出演:役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、松方弘樹、稲垣吾郎、市村正親
2010年日本映画   上映時間:141分
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