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食堂かたつむり
 とある山間の村、そこからはちょうどおっぱいが並んだような山が見える。そこで生まれた倫子は、父が誰だかわからない。だから、小学生の頃には「倫子の倫は不倫の倫」と呼ばれていた。母親のルリコはスナックを経営していて、夜はいつも一人過ごす倫子だった。奔放でわがままな母と折り合いも悪く、中学を出た後倫子は、祖母のもとで暮らすことになった。祖母は料理が上手で、いつしか倫子もいろんな料理を覚えた。祖母が亡くなって、秘伝のぬか床を大事にしながら、インド人の彼と暮らしながら店を持とうと貯金をした倫子。ところが、ある日帰宅した倫子のアパートは空っぽで、インド人にお金から家財一切持ち逃げされてしまった。そのショックから失語症になった倫子は仕方なく実家に戻った。しかし、母ルリコは豚のエルメスをペットとして相変わらずの暮らしぶりだった。母に頼み込んで、物置を改修し「食堂かたつむり」を開店することになった。この時に世話になったのが、熊さんという昔からの知り合いだった。倫子は開店第1号の客として熊さんを招待した。彼に出したのは、ざくろの入ったカレーだった。食べ終えた熊さんは、おいしさととともに幸せな気持ちになり、数年前に別れた外国人の妻と娘のことを思い出していた。すると、しばらくぶりに別れた妻から電話がかかってきた。このことがあって、一日一組だけの予約制の営業が始まり、最初に訪ねて来たのは桃という高校生だった。彼女は片思いのサトルとの食事の予約をおこなった。当日、出されたスープを飲み、すぐに打ち解けた二人は、食後には手をつなぐほどになっていた。そんな評判がたち、ある日訪れたのは、通称「お妾さん」と呼ばれる老女だった。彼女は、つき合っていた男性に先立たれ、それから以降は常に喪服を着続けていた。そんな彼女には、フルコースの料理を準備した。食べ終わった彼女は「おいしかった」とつぶやき、翌日からは派手な衣装で出かけるようになっていた。こんな奇跡をおこす倫子の料理だが、母ルリコと向き合う事態が起こる。
 画面にイラストが合成され、中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」や「パコと魔法の絵本」に出てきたような処理がされ、メルヘンチックな雰囲気が出されている。ただこの作品は監督、原作とも女性ということで、女性目線が強調されているように思った。倫子とルリコとの隠された愛情がじんわり伝わってくる。単なる癒し系の映画ではなく、食ということの根本は人間が他の生き物の命を頂くというあたりを提起しており、現実にも目を向けさせようという意図も感じた。


監督:富永まい
出演:柴咲コウ 、余貴美子、ブラザートム、田中哲司、志田未来、江波杏子、三浦友和
2010年日本映画  上映時間:119分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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