夜よこんにちは
2010-08-15(Sun)
1978年イタリアのローマ、若い夫婦が不動産屋に案内され広いアパートを借りることになった。彼らは、本棚の裏にある小部屋が気に入ったようだった。夫はエルネスト妻のキアラは22歳だという。しかし、実際は赤い旅団のメンバーで、マリアーノとプリモという男性も合流した。キアラは図書館に勤務してした。他の男性メンバーは元イタリア首相のアルド・モーロの誘拐を企んでいた。3月16日赤い旅団の3人はモーロの乗った車を襲撃し、ボディガードや警官を殺害して、モーロをアジトの小部屋に拉致監禁した。彼らはイタリア政府に獄中に囚われている仲間の解放を要求した。ところが、イタリア政府はテロリストの要求には屈しないという態度をとった。そこで、モーロは所属するキリスト教民主党の幹部にも手紙を書くが、交渉は成立しない。そこで、ローマ法王にも手紙を書いたモーロだった。しかし法王は赤い旅団に対してすぐにモーロを解放するようにという回答だった。こうして55日にも及ぶ監禁生活が何ら成果を上げることができず、いきずまった赤い旅団のメンバーはモーロを殺害してしまう。
ドイツも「ハイジャック181」で描かれたようにこの70年代後半テロリストの要求には屈しないという態度をとったように、イタリアでもこうした方針が堅持され、対テロリスト向けの特殊部隊が編成されていった。そもそも、70年代後半の革命運動はハイジャックや政府や資本家などの誘拐や殺人といった戦術がヨーロッパでは目立った。しかし、こうした戦術は多くの民衆には支持はされるわけもなく、結局反発を増幅し結局組織を自ら消滅させていくことになった。そうしたなか、この作品でキアラが夢の中でモーロへの同情心が膨らんでいくという場面が妙に印象的だ。
監督:マルコ・ベロッキオ
出演:マヤ・サンサ、ルイジ・ロ・カーショ、ロベルト・ヘルリッカ
2003年伊映画 上映時間:105分
ドイツも「ハイジャック181」で描かれたようにこの70年代後半テロリストの要求には屈しないという態度をとったように、イタリアでもこうした方針が堅持され、対テロリスト向けの特殊部隊が編成されていった。そもそも、70年代後半の革命運動はハイジャックや政府や資本家などの誘拐や殺人といった戦術がヨーロッパでは目立った。しかし、こうした戦術は多くの民衆には支持はされるわけもなく、結局反発を増幅し結局組織を自ら消滅させていくことになった。そうしたなか、この作品でキアラが夢の中でモーロへの同情心が膨らんでいくという場面が妙に印象的だ。
監督:マルコ・ベロッキオ
出演:マヤ・サンサ、ルイジ・ロ・カーショ、ロベルト・ヘルリッカ
2003年伊映画 上映時間:105分
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