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ザ ウェーブ
 現在サッカーワールドカップが南アフリカで開催されている。世界中が注目している様が連日放映されている。この応援風景はナショナリズムの一形態と言えばそうなのだろうが、何か違和感を感じる。元々サッカーには興味ないから、なおさらかもしれない。しかし、サッカーに興味を示さないことが非難されるとしたらどうだろうか。そんなことを想定させるようなのが、本作だ。現代のドイツの公立高校で1週間の特別授業がおこなわれた。テーマは「独裁」だった。最初集まった生徒たちは、集中せず「現代に独裁なんて起こりえない」と言う。そこで担当の教師ベンガーはどういう状況が独裁と定義できるかを聞いていく。そして、ある実験を提案する。誰かを指導者にするということで、ベンガーが選ばれた。彼はそこで、これからは「ベンガー様」と呼ぶことを決める。そして、つぎに制服を決め白いシャツを着用することにする。さらに、集団の名前を「ウエーブ」とした。彼らは最初は戸惑うが、次第にのめりこんでいく。そしてウェーブの皆が助け合うようになる。しかし、一方でこうしたウエーブに疑問を持ち止めるように主張するカロという女性徒は排除されたり、パンクグループとのいざこざも白シャツの「ウエーブ」で撃退するのだった。さらに彼らは、「ウエーブ」のロゴを作り町中に張りまくった。それと、「ウエーブ」のように波を模した敬礼も実施した。わずか5日間で、完全に洗脳された高校生たちは、すっかり「ウエーブ」の虜になっていた。一方、こうしたベンガーのやり方に疑問を持った同じ高校で教師をしている妻がベンガーと口論になり、家を出てしまった。彼は土曜日に緊急の「ウエーブ」集会を開催し、彼の本音を語るのだが。
 原作は60年代に実際にあったことを、現代のドイツに置き換えている。ところで、制服効果とでも言おうか、日本では現在も中高で制服がほとんど義務づけられている。こうした環境ではいくつか追加するだけで、けっこうこうした状況が創出できるのではないかと、ゾッとした。戦前の例を引くまでもなく、この国はけっこう潜在的にファシズムを受容する素地があると思う。近年では「小泉ブーム」で盛り上がったなか、潜在的なワーキングプア状態の若者が自らをさらに泥沼に叩き込んだ「小泉」を圧倒的に支持してしまったあたりが思い起こされる。小泉はまた「自己責任論」をわめきちらし「村八分」的な排除を煽った。こうした例を見るにつけても、けっこう危険な状況だと思う。いっぽうう小沢辞任にまで至った彼の秘書も含めての政治資金規制法違反事案も検察の一方的なリークで「小沢は悪」という図式が形成された。これを一斉に書き連ねた新聞各紙は、戦前の大本営発表だけをひたすら忠実に報道してきた時代とあまり大差はないと言える。こうした状況をみれば、危険に満ちた状況を改めて認識せざるをえない。現代の状況を考えるためのきっかけになる作品と言えよう。


監督: デニス・ガンゼル
出演:ユルゲン・フォーゲル、フレデリック・ラウ、マックス・リーメルト
2008年独映画  上映時間:108
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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