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インビクタス/負けざる者
  1990年2月南アフリカ共和国のネルソン・マンデラは27年間の獄中生活から解放された。そして1994年、この国初の全人種参加の選挙によってマンデラが大統領となった。しかし、大統領就任の日登庁したマンデラを待っていたのは、浮き足だった白人の旧政権のスタッフたちだった。彼らは、一様にこれまでの政策に報復するため全員解雇と思い込み荷物の整理に大わらわだった。しかし、マンデラは彼らを執務室に呼び、「過去は過去。皆さんの力が必要だ。我々が努力すれば、我が国は世界を導く光となるだろう」語り、これまで通り働くよう語りかけた。その時南アフリカ共和国は不況と溢れる失業者、犯罪の増加といった課題があった。それらの解決に向け、根深い民族対立を和らげる必要があった。その第一歩として、大統領警護班に白人の旧公安警察のメンバーを配属した。すると、警護班の責任者ジェイソンはマンデラに「奴らは俺たちを殺そうとした連中ですよ」とくってかかる。マンデラは「かつて我々は残虐と非道のまっただ中に置かれた。我々はそれに対して、寛容と赦しをもって応えなくてはならない」それによって、憎しみの連鎖からともに歩むことができると言うのだった。そして、マンデラは次にラグビーの試合の観戦に行った。ラグビーは白人が愛好するスポーツで、アパルトヘイトの象徴とされ、国際試合からも追放された時期があった。しかし、1995年には南アがラグビーワールドカップ開催国となっていた。マンデラはこのワールドカップにかけようと思ったのだった。一方、国家スポーツ評議会はアパルトヘイトの苦い思い出から決別しようと、ラグビーのスプリングボクスの名称と緑と金を使ったユニホームの変更を決議した。すると、マンデラが大統領府から駆けつけ、名称変更を思いとどまるよう説得する。「今、白人たちに人気のあるラグビーチーム名を変更すれば、彼らの反発を買い対立だけが激化してしまう。今は復讐の時ではなく、我々の国を黒人と白人もともども築きあげる時だ」と言う。こうして、からくもチームは存続が決定した。そして、監督やコーチが一新されたスプリングボクスの主将フランソワ・ピナールはマンデラに午後のティータイムに招かれた。マンデラはフランソワに、かつて投獄されたロベン島で絶望した時、ある詩が力を与えてくれたという体験を語った。過酷なトレーニングに入ったチームにマンデラはPRの一環として各地の黒人地区でラグビーのコーチをするようにというのだった。忙しいなか、しぶしぶ黒人地区向かった選手たちは黒人地区の劣悪な住宅の有様を目の当たりにした。それでも、チーム唯一の黒人選手が圧倒的な人気があるが、徐々に「一つのチーム、一つの国」のスローガンが書かれた看板が目立っていた。
 そして、ついにワールドカップが開幕した。下馬評では、南アチームは一回戦すら突破できないだろうというものだった。それでも、彼らは何とか1回戦を勝ち抜いた。すると、フランソアはチームメイトとともに、ロベン島に行きマンデラの苦労に思いをはせ、マンデラの気持ちの共感しチームを引っ張って試合を勝ち抜いていった。そしてようやくたどり着いた決勝戦。だが、相手は世界最強のニュージーランドのオールブラックスだ。この大会でオールブラックスは対日本戦では145対17という記録的な大差で勝っている。
 赦しと和解という、マンデラの掲げた方策は気高、すごいと思った。イーストウッド監督は、さすが「いい仕事してます」というところだ。これまでの南ア関係の作品「マンデラの名もない看守」「レッドダスト」「輝く夜明けに向かって 」などの作品を見てもいまだアパルトヘイトの影響を色濃く受けていることが伺いしれる。こうしたなかにあって、新たな国づくりに向けて赦し、寛容、和解といった理念を掲げ実践することの必要性を穏やかに説いたマンデラの姿に心が打たれた。また、実際のワールドカップで歌われたジュピターの曲に歌詞を付けた「ワールド・イン・ユニオン’95」も平原綾香に先がけて大変感動的だった。


監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン 、マット・ディモン、トニー・キゴロギ 、パトリック・モフォケン
2009年米映画  上映時間:134分
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テーマ : 映画館で観た映画
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