おと な り
2010-01-11(Mon)
武蔵野アパートメントに暮らす聡は、新進のカメラマンとして注目を集めていた。彼はトップモデルのシンゴと高校時代の親友ということもあって、聡に撮影してもらった写真が一番上手く撮れていた。そのこともあって、シンゴの写真は聡が専属で撮り、写真集もそこそこ売れていた。しかし聡は本来は風景写真が撮りたくてカメラマンになったのだった。事務所の社長の荒木は、今度シンゴの主演映画を撮ることが決まり、緊張を和らげ撮影を上手くやるため、聡にスチールカメラマンとして手伝って欲しいと言うのだった。そのために聡は予定していたカナダ行きを延期することを承諾させられた。その見返りに、有名出版社からカナダでの風景写真集を出版するということを約束してくれた。そんな、忙しい日々を送って帰宅するアパートは、ほとんど寝に帰っているようなものだった。それでも、古い洋風のアパートで隣の生活音が聞こえる状態だった。互いに顔を合わせることはないのだが、若い女性が住んでいることはわかり、気になっていた。そんなある日、聡の部屋に茜と名乗る女性が訪ねてきた。茜はシンゴの恋人で現在妊娠3ケ月だというのだ。シンゴが突然居なくなり、親友の聡のところには必ず来るに違いないといい、勝手に泊まっていった。翌日になっても、居続けた茜は隣の女性ともあいさつを交わしていた。茜は聡に隣の女性はすてきだと言い、聡に待つならシンゴのところで待つように言われ帰っていった。隣に住むのは七緒という女性でフラワーデザイナーを目指していた。彼女は1級の資格を取って、フランスに留学行くため花屋で働いていた。そんな忙しい日々のなか、近所のコンビニに通っているが、そこの店員からある日告白をされてしまった。困惑する七緒。そうした日常から逃れるべく、故郷にいった聡。一方七緒はフランスに留学する準備もあって、実家に帰り、アパートも引き払うことにした。そしてラストの思いがけないシーンへ。
七緒が落ち込んで泣いている場面で、隣から聡の励ましの歌声が聞こえ、つられて七緒が歌ってしまうのだが、あの歌はけっこうマイナーなものだったようだけど。それと、コスモスのシーンが何かを予想させていたが、効果的だった。総じて前半部はけっこう退屈だったが、後半部で帳消しになった。おとなりという題もわざと平仮名表記で、しかも「おと」と「な り」と分けて、お隣りと音鳴りという意味を込めているのではないかと思うし、けっこうしゃれている。
監督:熊澤尚人
出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、池内博之、市川実日子 、とよた真帆 、平田満
2009年日本映画 上映時間:119分
七緒が落ち込んで泣いている場面で、隣から聡の励ましの歌声が聞こえ、つられて七緒が歌ってしまうのだが、あの歌はけっこうマイナーなものだったようだけど。それと、コスモスのシーンが何かを予想させていたが、効果的だった。総じて前半部はけっこう退屈だったが、後半部で帳消しになった。おとなりという題もわざと平仮名表記で、しかも「おと」と「な り」と分けて、お隣りと音鳴りという意味を込めているのではないかと思うし、けっこうしゃれている。
監督:熊澤尚人
出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、池内博之、市川実日子 、とよた真帆 、平田満
2009年日本映画 上映時間:119分
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