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グッドナイト・アンド・グッドラック
 冒頭1958年、CBSのニュースキャスターのエド・マーローがパーティの主賓として挨拶する。50年後今放送されているテレビを検証すると、いかにテレビが現実逃避や嫌なことから目をそらせていると指摘されると、言い放つ。そして、5年前の、マッカシー上院議員との対決の場面へさかのぼる。1950年の朝鮮戦争、さらには前年の中華人民共和国の成立という時代背景から、「反共」を旗印にいわゆる「赤狩り」がおこなわれ、その中心人物がマッカーシで、53年には上院政府活動委員会常設調査小委員会の委員長となり、自白の強要や協力者の告発、密告、偽証といった手段を選ばないやり口で多くの人々が職場、地位、名誉を奪われていった。特にハリウッドの映画関係者をはじめ、軍、マスコミ関係者に多くの犠牲者がでた。そうした時代に、「See it Now」というCBSの番組でエド・マーロがマッカーシーの批判を展開した。マッカーシーは、マーロが共産党の手先だと断じるコメントを発する。しかし、逆にマーローは事実無根と切り返し、自らに反論する者はすべて共産党の同調者と決めつけるマッカシーの常套手段を再批判する。そして、翌年上院でマッカシーへの不信任を賛成多数で可決し、「赤狩り」が終焉する。
 白黒の画面に当時撮影されたニュースフィルムも流れるドキュメンタリータッチの作品だ。もちろん、マッカシー自身も登場する。当時のコマーシャルもしっかり入っており、タバコ会社がスポンサーなのか、マーローも番組の放送中にもタバコを吸っている。いや、彼の同僚たちも皆一様にヘビースモーカーばかりだ。思わず、煙たくて顔をそむけてしまいそうだった。それでも、当時のジャズボーカルがうまく使われており、時代をうまく体現している。マーロ役のデヴィッド・ストラザーン が渋くてよかった。ちなみに「Good Night and Good luck」はマーロの番組のエンディングの決めぜりふだ。
 それはさておき、報道のCBSという評価を勝ち取っただけはあるマーロに姿勢は勇敢でりっぱだと感じた。現在の日本のテレビ局の関係者は必見だと思った。特にNHKよ、例の「女性法廷」事件での政治介入の張本人たちが現在の首相と自民党政調会長だから、この先が思いやられる。特に、教育基本法改悪につづき、今度は共謀罪までもねらっているのだから、この映画のようなことにならないように願っている。そうした一方で、中西輝政が雑誌「諸君」で「マッカーシは正しかった」と主張しているが、昨今の北朝鮮の核脅威をあおり、反共を鮮明にしていることにも注目しておく必要があろう。そうした、あきれた動きを批判するためにも必見の作品。

監督 ジョージ・クルーニー
出演 デヴィッド・ストラザーン 、ジョージ・クルーニー
2005年米映画  上映時間 93分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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