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ディア・ドクター
 山間の過疎の村にパトカーが数台駆けつけていた。行方不明の男の捜索だった。忽然と姿を消したのはこの村の診療所の医者伊野だった。村民からは神か仏のように慕われていた。数ヶ月前、この診療所にやって来た研修医の相馬も熱心に探していた。警察の捜査で、次第にいろんなことがわかってきた。村中から慕われていた伊野の出身地や身よりのことなど誰ひとり知っていなかった。そして、伊野が実は医師免許をもっていない「偽医者」だったことがわかる。それでも、伊野は過疎の村で人口の大半が高齢者という村で、診療所だけの診療から、往診も兼ねた出張健康診断までやって、村の人々の健康に気をつかっていた。ただ出入りの製薬会社のセールスマン斎門にはいろいろ便宜を図ってもらい、持ちつ持たれつの関係だった。それと、診療所の唯一の看護師大竹は小学生の子どもを抱えながら伊野を支えていた。彼女はかつて救急病院で働いていたこともあり、緊急の際には伊野より適切な判断ができ、そうした経験を生かして伊野にアドバイスをし、彼の正体を見抜きつつも助けていた。そうしたなか、ひとり暮らしの女性鳥飼かづ子が倒れたというので、家に行った伊野は診察の際わざとペンライトを彼女の家に忘れ、後でもう一度訪ねた。昼は人が居て、話せなかったのだが、かづ子には胃がんであるかもしれないのだった。それは、夫を亡くしているかづ子にもうすうす気づいていたことだった。3人の娘がいるかづ子だが、上の2人は結婚して子どもいるのだが、末娘のりつ子は医者で都会の病院に勤務していて忙しく、年に1度帰ってくるのがやっとだった。そうした、子どもたちの生活をおもんばかり、あえて病気を明かさないという決意をしたかづ子は、伊野にも嘘をついて欲しいと言うのだった。それでも、伊野はかづ子に胃カメラで検査をし、ガンであることを確認する。そして、久しぶりに帰郷したりつ子が母親の服用している薬を不審に思い診療所の伊野を訪ねた。彼女との話の途中、突然あわただしく席をたった伊野はバイクで姿を消したのだった。
 数年前診療所の医師が亡くなってから無医村だった過疎の村にようやく医者がやってきた。その医者は村の高齢者の健康状態をほぼ把握し、懸命にがんばってきた。単身でひたむきな姿は、研修医の相馬まで魅了していた。時折自らが偽医者であるという告白をするが誰も信じない。刑事と斎門のやりとりのなかで、何故伊野が偽医者になったのかという件で、斎門が突然ひっくり返りそれを無意識に助けようとした刑事の対応と同じだと説明する。そうしたところが出発で、それ以降はそれなりに苦しい日々が続いていたののかもしれない。いっぽう、高齢で独居という寂しい生活を送っていて、連れ合いも亡くしガンだとわかっても、子どもたちの生活を乱したくないという思いから、あえてそのことを伏せたいという思い。そうした一人の患者の思いに応えようとする偽医者の葛藤が上手く描かれていた。ラストシーンもなかなか粋だった。


監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶 、瑛太、余貴美子、井川遥、香川照之、八千草薫
2009年日本映画  上映時間:127分
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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