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その日のまえに
 イラストレーターの日野原健大は、数人のスタッフをかかえ順調に仕事をこなしていた。妻とし子と健哉と大輔の中学生と小学生の二人の子どももいて幸福な生活を送ってきた。しかし、そうしたなか、突然とし子のガンが見つかった。しかも相当悪性で余命わずかということがわかった。健太は仕事をスタッフに任せ、とし子の看病に専念した。ある日、とし子とともに結婚した頃住んでいた海辺の町にあるアパートを訪ねることにした。そこで、町の様子が一変していることに驚く。そして、電車のなかで一緒だったサラリーマン風の佐藤俊治の姿をたびたび目撃する。彼はこの町の出身で幼なじみで地元で薬局を経営している石川の元をしばらくぶりで訪れたのだった。健太夫婦は一休みするために「朝日のあたる家」という喫茶店に入った。そこで、元夫のDVから逃れるために働いていた入江睦美と会い、追っかけてきた富永との修羅場に遭遇した。そうしてかつての思い出に浸った健太ととし子は無事に帰ってきた。その後、とし子の状態は悪化していった。家で留守番をしていた健哉と大輔はある夜、駅前でチェロの弾き語りをするクラムボンの演奏に注目していた。それは宮沢賢治の「永訣の朝」を弾き語っていた。そこにはクラムボンの大ファンでセールスレディをしている川田孝子の姿があった。二人の兄弟は、母と同じ名のとし子と「あめゆじゅとてちてけんじゃ」というフレーズに興味をもった。そして、とし子のその日が迫ってきた。健太は石川からの依頼で海辺の町での花火大会の準備もすすめるなか、ついにその日を迎えた。そして、その日の後の様子も描かれる。
 はっきり言って、重松清の原作とは別物だった。脚本の市川森一なのか大林監督なのか、やたらと出てくる宮沢賢治の「永訣の朝」の歌もがっかりした。賢治の作品は賢治の作品で変にチェロで歌ってもらいたくないという思いがした。わざわざ原作の和美という名をとし子に変えてまで、賢治の作品をもってこなくてもよかったのでは。たしか、「とし子」は肺結核で亡くなっているはずだし、がんとは違う。さらに上松原作では「ヒアカムズザサン」の部分も、ストリートミュージシャンの方がしっくりする。総じて、原作が短編をうまく融合させていったのに、映画ではバラバラだし、ちゃちなCGも興ざめだった。キャスティングも南原はないでしょう。つとめて笑顔を見せていた永作はよかった。それが、化粧を落とす際に見せた涙が光っていた。実際にがんの告知を受けた身にとって、あの涙には共感できた。涙を流すのは、やはり一人になったときだ。厳しいことを言えば「おくりびと」関連で峰岸徹とチェロという共通項という評価しかできないのではないか。


監督:大林宣彦
出演:南原清隆 、永作博美、筧利夫、柴田理恵、原田夏希、風間杜夫
2008年日本映画  上映時間:139分
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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