2009-07

トロピックサンダー/史上最低の作戦

 ハリウッドで新作映画が撮られることになった。原作は、ベトナム戦争の激戦をくぐり抜け手を負傷した兵士ジョン・フォーリーフ・テイバックが書いた回顧録「トロピック・サンダー」だ。主演はタグ・スピードマンで、かつてアクションスターとして一世を風靡したが、人気は落ち目でその後の主演映画も酷評された。そこで起死回生を狙っての出演となった。共演はコメディアンのジェフ・ポートノイだが彼は別名「おならスター」と呼ばれるすぐに「おなら」をするというのが芸風だが、この作品でイメージチェンジをはかろうというものだ。そして、もう一人がオーストラリア人のカーク・ラザラスで、彼はこれまで5回のアカデミー賞主演男優賞を受賞していた。演技派の彼は、今回の出演を黒人の軍曹役ということで肌を黒くする手術まで受けていた。こうしたキャストを集め、ベトナム戦の撮影を始めたが監督はこれがデビュー作のため、役者たちに的確な指示ができないまま、大量の爆薬を使った撮影は大失敗してしまう。そこで、原作者のジョンが俳優たちをジャングルに置き去りにして、それを隠し撮りするというかたちに変更するというのだ。そこで3人に加えて黒人のアルパ・チーノ、 ケヴィン・サンダスキー、デミアン・コックバーンらも加えて撮影に入ろうとする。しかし、撮影に入るとすぐに、監督が地雷を踏み死んでしまう。しかし、スピードマンは監督の死も信じずひたすら撮影が行われていると信じ込んで演技を続ける。ところが、撮影現場は東南アジアの麻薬地帯で、武装集団が役者たちを摘発にきた米軍と思い込み、攻撃しようとするのだった。
 冒頭から3人の主演映画が一部が流れるが、パロデイ満載だ。劇中でも、「プラトーン」場面などもパロっている。しかも、台詞の中でもいろんな作品について語られている場面はおもしろかった。それとカメオ出演でマシュー・マコノヒー、トム・クルーズが出ている。なかでも、トム・クルーズのりのりで大物プロデュサー役を演じている。総じて、卑猥で放送できないような下品な言葉もいっぱいで、はちゃめちゃだ。言葉やハリウッドの状況を知っているアメリカでは受けるだろうが、日本ではちょっと勝手が違う。やはり、笑いのツボが違うんだろうと思った。


監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jr
2008年  上映時間:107分

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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