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闇の子供たち
タイ北部の農村から、一人の少女が売られてトラックに乗せられた。着いたのは街の売春宿で、そこには少年少女たちが檻に入れられ閉じ込められていた。もちろん、公然と売春はできず、カラオケ店を隠れ蓑に営業しており、子どもたちへの性的虐待と暴力が日常的におこなわれ、エイズを発症した子は黒いゴミ袋に入れられ、ゴミの回収車に捨てられていた。ある日、日本新聞社バンコク支局の記者南部に、東京の社会部からの依頼があった。それは、日本人の子どもへの臓器移植がタイでおこなわれているという事についてだった。そこで、南部は元仲介をしていたという男から衝撃的な事実を聞き出した。それは、臓器提供をおこなうタイの子どもは、生きたまま臓器を摘出されるということだった。驚愕の事実の裏付けをおこなうために取材をおこなう南部。その取材で、バンコクの社会福祉センター(愛のあふれる家)を訪ね、女性所長ナパポーンに話を聞いた。そこでは、都会からも、幼くして売られて売春を強要されたりした子どもを保護していた。そこには、たまたま日本のNGOから支援に来ていた音羽恵子という若い女性がいて、活動していた。南部から、臓器移植の話を聞き、憤る恵子。取材を続けていくと、近いうちに日本から心臓移植をおこなうために子どもがタイに来ることがわかった。そこで、南部は恵子を伴って日本に帰国する。最初に臓器移植の件を調べた本社の記者清水と南部は恵子を連れて臓器移植をおこなおうとしている梶川という商社マンの家を訪ねた。梶川夫妻にタイの子どもの命を犠牲する手術を止めるように懇願する恵子。しかし、梶川は日本で小さい子どもの心臓移植はできないし、アメリカでの移植はすぐにはできない状況だし、息子はあと半年以内に手術ができなければ死んでしまうと言うのだった。そして、日本での移植を斡旋する男による南部と清水への暴力的な圧力がかけられた。タイに帰国した南部はフリーカメラマンの与田とともに移植がおこなわれようとしている病院と医師への取材をおこなうが、銃を突きつけられ取材を止めるように脅かされた。それでも、与田とともに日本から来る梶川一家を空港で見張り、病院に連れてこられるタイの子どもを現認しようと張り込む南部だった。
 幼い男女に性的虐待をおこなう日本人を含む大人たち。一方で、貧困がもたらすこうした悲劇は、格差が拡大する中で、いっこうに減らないのが現状だ。おぞましく、嫌悪感が増幅される。恵子のように現在直下おこなわれようとしている非人道的な犯罪行為を思いとどまらせようと必死な姿とありのままの現実を報道によって知らしめることで、変革を期待するというスタンスは考えさせられる。ただ、大阪大医学部で移植医療部で働く福嶌医師の話をネットで読み少しは安心した。それは、これまで、タイをはじめ生きた人間の心臓を切り取って移植するという例はないというのだ。現実の問題として、人道的な見地から、移植側も含め難しいし、費用や法的にも無理とのことだった。ただし、これまでも報道されたことのある腎臓の移植は現実問題として成人間ではあるのは事実だ。
 また、かつて、埼玉県議たちが海外視察と称してタイに行き、日本語表記のカラオケ店で女性を見つけホテルに連れてきた報道番組を思い出した。ともあれ、重い内容を突きつけられた作品だ。


監督:阪本順治
出演:江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡
2008年日本映画  上映時間:138分
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

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