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靖国
 映画は靖国神社内で、現在でも鍛えられ製作される日本刀の場面で始まる。そして、この刀が靖国神社のご神体と紹介される。しかし、靖国神社の祭神はいわゆる「明治」以来の戦争で亡くなったいわゆる「英霊」であり、ここは事実誤認ということになろう。それでも、通称「靖国刀」といわれた日本刀鍛錬会により作られた日本刀は8000振りといわれている。これらの刀は、陸海軍の将校に供給された。そして、当時の新聞にも掲載された南京大虐殺を象徴する中国人捕虜の百人斬り競争の象徴としてもこの日本刀が紹介されている。また中国人の監督だと推察される日本語が少しおぼつかないインタビューに対して、現在でもまだこの刀を製作している90歳の刀工は、日本刀の切れ味を自慢する。曰く何人切っても刃こぼれなどしないとか、昔は敵の機関銃の銃身までも切り落としたという話を披露していた。こうした描写が適宜写され、一方で8月15日前後の靖国神社を参拝する人々の様子が淡々と写し出される。かつての軍人たちが当時の軍服姿で参拝する。現代の現役自衛官たちが集団で上官の指揮の下参拝する。またアメリカ国籍の人がビラを配布しながらの参拝に対しては、手を差し伸べる者、「ここは米国人が来るところではない」という者との対応があった。また、慰霊式典に対して反対の声を上げた若者に集団で殴りかかり、血だらけにしてしまい、興奮した男性が「中国人は帰れ」としつこく罵声を浴びせていた。また、一方浄土真宗の僧侶は自らの父親が靖国神社に祭られていることへの疑問を述べている。同じようにキリスト教徒に対しても靖国神社に祭ってしまっていることへの疑問も出されていた。そして、台湾からもかつての植民地支配の結果あの戦争へかり出され戦死してしまった人々をも靖国に祭ってあることへの抗議と分離を求める強い申し出でが写し出されていた。
 全体の印象としては、中国人の監督のインタビューも含め多少意思疎通がかけていたきらいが見受けられた。そうしたなかで、靖国刀がご神体といったところも含め、稲田議員を筆頭にした難癖がつけられたものと思われる。それと、この映画に文化庁からの助成金が支出されているということをもって腹を立てているということだが、それこそ金を出しているからといって芸術への政治介入は強引すぎる。しかも、映画は基本的には淡々と事実を映し出し、小泉のどさくさ参拝も含めてただ事実をナレーションなしで映像化しているだけのものであって、何を目くじら立てるのかと思うような内容であった。靖国参拝に賛成する立場の人、反対の立場の人、それぞれに我が意を再確認する作品と言えよう。


監督:李纓
2007年日本・中国映画  上映時間:123分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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