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クライマーズ・ハイ
 1985年8月13日、群馬県にある北関東新聞の遊軍記者をしている悠木和雄は同じ新聞社の販売部にいる無二の親友安西と谷川岳衝立岩に登る約束をしていた。二人は、新前橋で待ち合わせていた。安西は販売部ということではあるが、社内のスキャンダルの対応まで処理を任されていた。そんな仕事を終え約束の時間に間に合うよう急いで、夜の町をかけていた。一方、悠木はリュックを担ぎ、社を出ようとした時、共同発の羽田発大阪行きのジャンボ旅客機日航123便の消息が途絶えたというのだ。もしかして、群馬県内に墜落ということもあるというので、社長の白河が悠木をこの件の全権デスクとして任命した。ただちに、県警詰めの佐山とカメラ担当の記者の二人を現場に急行させた。しかし、県警はなかなか墜落現場を特定できなかった。地元消防団とともに、現場の上野村御巣鷹山頂付近に自衛隊などが到着したのは夜明け以降だった。悠木は社の編集局の追村次長や等々力社会部長らの冷たい視線ととともに発せられる言葉にも嫉妬と冷淡な響きを感じるのだった。しかし、こうした北関東新聞で悠木の先輩たちが、かつての「大久保清事件」「連合赤軍事件」で上げた実績にいつまでもあぐらをかいている実態にがまんがならならかった。そして、苦労して現場にたどり着いた佐山から、電話で現場の一報が入った。当時は携帯電話もFAXもない時代で、有線電話が唯一の通信手段だった。それに、足で稼ぐをモットーにしている幹部社員たちは、無線機の導入も認めていなかったのだ。しかし、佐山の記事は輪転機の調子が悪く掲載されなかった。疲労困憊の佐山は悠木に怒りをぶつける。悠木は誌面の確保でも追村や等々力と怒鳴りあうのだった。一方、安西は待ち合わせの駅まで、クモ膜下出血で倒れ入院し、意識不明の状態が続いていた。そうしたなか、地元出身の中曽根首相が靖国神社を公式参拝するという8月15日を迎え、ここでも一面の紙面構成で大きく議論がわれていた。そうしたなか女性記者の玉置が事故調査委員会のメンバーが大学のゼミの恩師であるという関係で日航機墜落の原因を探っていた。そこで、後部隔壁が破損したということを他社に先駆けてつかみスクープを目前にするのだった。
 題名のクライマーズ・ハイは苦しい登山で登頂に成功したなかで、極限状態を通り越し、陶酔の境地に入る状態だという。これは、主人公の悠木がスクープをおこなう時の状況に似ているという。さらに、悠木と社長の白河、悠木の母との関係や悠木自身と息子との関係なども巧みに織り交ぜられている。ただ、1985年の日航事故の後、たまたま前橋を通った記憶がよみがえった。地方新聞を舞台にした編集局、政経部、整理部といった部門と販売局や印刷部門との壮絶な社内でのバトルが繰り広げられる。さすが、元上毛新聞記者をしていて、日航ジャンボ機事故を体験した原作の横山秀夫ならではと感じた。今でこそ、携帯電話やメール、ネット、パソコンといった通信器機が充実した現在では、考えられない程人間くさく、本音でぶつかり合う様は見応えがあった。


監督:原田眞人
出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高島政宏、山崎努
2008年日本映画  上映時間:145分
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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