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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
 1898年カリフォルニアでたった一人、金の採掘をしていた山師ダニエル・プレインヴュー。事故で足を骨折してしまうが、金の混ざった鉱石を発見した。4年後には数人の人を雇って穴を掘っていた。そんな折、ちょっとした偶然で石油を掘り当ててしまう。それからは、石油屋として活動を開始する。そんな彼の元に一人の若い男が訪ねてきた。彼は、石油の情報を売りに来たのだ。プレインヴューは幼い息子のH.Wを伴い、ウズラ狩りを装い現場に行く。そして、石油の埋蔵を確認し、あたりの地主たちを招集してプレインヴューは巧みな話術で採掘権を確保するのだった。そうした交渉の席にはきまってH・Wも同席して、相手の警戒心を解く手助けとなっていた。こうしたなで、最初に石油の情報を売りに来た男の弟イーライは第三の啓示教会を主宰している。彼は最初にプレインヴューに協会への寄付を要求していた。ようやく石油が噴出したのだが、その際吹き上がったガスに吹き飛ばされたH・Wは聴力を失ってしまう。そんな折りプレインヴューの母違いの弟ヘンリーが訪ねてきた。彼も同居することになったが、ある夜ヘンリーの持ってきた日記を盗み見たH・Wが突然家に放火した、あわてて消し止めたものの、H・Wは施設に預けられてしまう。プレインヴューは大手の石油会社と対抗するため、パイプライン建設にむけて準備する。そのさなか、ヘンリーに対して、自らの性格を負けず嫌いで、他人を信用しないといった傲慢で不遜という自己分析をするプレインヴュー。そして、パイプライン建設に欠かせない地主が第三の啓示教会の信者でここに帰依せよというのだ。信仰とは無縁の男が、自らの利益のためだけに、教会に行く。するとイーライが意趣返しとばかり衆目のなかで「子供を捨てた!」と言わされるのだった。やがて、H・Wを再び引き取り手話の教師ともども一緒に暮らすことに。それから数十年が過ぎ、十分に富を手にしたプレインヴューだが、孤独にさいなまれ酒におぼれる日々だった。そんな彼から、結婚したH・Wが独立を口にする。口汚くののしるプレインヴュー。そんな折り、失意のイーライが訪ねてくるのだが。
 他人を決して信じず、詐術まがいの手練手管で金を儲けた主人公。感情移入できるような人物ではない。一方で信仰を口にしながらも、怪しいイーライ。彼もまた評価のできる存在ではない。監督のメタファーを駆使した手法で現代における血と化した石油といった状況も含め印象に残る作品だ。主人公の不安な心境を表す、ハウリングのような非階調で不協和な音楽もまた心を乱す効果があった。


監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ディロン・フレイジャー、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー
2007年米映画 上映時間158分
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